第37話 ランチのお誘い
次の日
昼近くまで寝ていた。
疲れたな~。
とりあえず、寝起きでスマホを確認した。
えっ!!
センパイからラインきてる!!
ガバっと起き上がり、なんかよくわかんないけど正座した。
センパイからのラインの時間を見ると、11:23
良かった!まだ30分も経ってない。
菜月『神田くん、おはよう。
昨日は、わたしのお買い物につきあってくれてありがとう。
もし、暇ならランチでもどうですか?
急すぎるかな?』
“”ランチでもどうですか?“” とは?
?
?
?
えっ?
えっーーーーーーえっーーーーーー!!!!
ランチに行きましょうって意味ーー??
「行きます!!!!」
あっ!行きますとか声出して言っちゃったよ!!
えっと、えっと、とりあえず なに?
あ、電話! 電話だな!!
センパイに電話しなきゃ!
プルル
プルル
ガチャッ
「もしもし」
「おはようございます!!神田です!!」
「あ、神田くん、おはよう。昨日は、ありがとうね~。起きたばっかり?」
「はい、あ、いいえ、あ、大丈夫です!」
「あはははは。ランチでもどうですか?」
「行きます!!」
「良かった。昨日のお礼におごるね!」
えっ?
「いやいやいやいや!!センパイ!逆に俺おごりますから!!何食べたいですか?思いっきり高いものとかでも大丈夫ですから!!」
「あはははは~!神田くんて おもしろいね~。
う~ん、そうだな~、今食べたいのは~イタリアンかな?」
イタリアン
イタリアン……とは、何を指すのか?
昨日、場所覚えたから、アパートまで迎えに行くねとセンパイは言って、電話を切った。
しばらくスマホを耳にあてたまま ぼーっとしてしまった。
センパイが、俺んちまで迎えに来てくれるって。
わっ!!
ぼーっとしてる場合じゃねーじゃん!!
俺、思いっきり寝起きだし!!
髪、ねぐせ ひでー!!
マジで急げ!!
昨日買ったばかりの、黒いパンツとシャツを着てみた。
これ、昨日買って良かった~!!
正解だろ!!
あっ!タグとってないじゃん!!
財布の中身は、昨日のまま大金が入っている。
イタリアンって、フランス料理とは違うんだよな?
イタリアンって言ってんだから、イタリア料理か。
コース料理とか?
よく、わかんねーー!!
えっ?ジャケットとか必要な感じ?
ランチだし、いいよな?
予約とかしなくていいのかな?
ってセンパイが行きたい店があるかもだし。
わっ!そんなことより、ドライヤーしなくちゃ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます