第35話 広報課

 7時くらいにアパートに帰ってきた。

帰りも湊が運転して、コンビニじゃなく、うちまで送ってくれた。

マジで俺、ただ連れて行ってもらった人って感じ。

ちょっと、気持ち的に沈んでる……


部屋に入って、フローリングの床に大の字になった。

はぁ……


スマホが光ったから見てみたら、ラインがきていた。

音 なんも鳴らないじゃん。

いや、これからはマジでスマホちゃんと確認するようにしよ!!

今、真島が送ったばかりだった。

良かった。



真島『今日、瀬原田先輩と出かけたのってダレ?』

かんかん『湊とオレ。なんで?』

真島『なんで?じゃね~よ!!ってか、かんかんライン既読早かったな!!』

かんかん『あぁ、またやっちまったから。

マジで反省してるとこ。今帰ってきたばっかだから、湊はまだ運転中だわ』

真島『湊の運転かよ。先輩の車を?』

かんかん『先輩のお姉さんの車。

話せば長くなるから、そこはスルーしといて』

真島『スルー(笑)ブッチから電話きてさ~!

今日、瀬原田ちゃんを誘ったら、後輩くんとショッピングって言われたって、キレてんの!(笑)

誰だよ?ってゆうから、知らねーよって(笑)』

義徳『どこ行ってきたの?ってか、誘えや!!』

かんかん『〇〇アウトレットモール』

義徳『お!遠出したな~!デートにしちゃぁ

3人でって微妙だけどな(笑)』

かんかん『全然デートじゃないって!

現地でセンパイと別行動で、センパイめちゃ買い物してきたよ』

ひらりん『おつかれ~。マジで誘えよ!

まっ、俺は、今日も練習試合だったから、誘われても行けんかったけど』

真島『ブッチの話だとさ、瀬原田先輩、今まで経理部だったのが、総務部に異動になったんだって。総務部の中でも、広報課になったんだってさ』

義徳『広報!!』

ひらりん『広報って言ったら、まぁ顔だよな!会社の』

真島『そー!!でさ、ネットで公開してる朝陽建設の会社PR動画に瀬原田先輩が出てんだって』

かんかん『マジで?すぐ見よ!!』

真島『俺、見たけど。それがさー!!

あ、とりあえず 一旦 みんな見ろよ!』

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