第31話 服装選び

 夏物の洋服をすべて床に並べた。

普段、仕事の時は、一応スーツ。

でも、夏場はクールビズで、ノーネクタイでYシャツを着ているだけ。

下は黒いスラックス。

それ以外で私服の夏服は……あんま ないな……

しかも、女の子と出かけるってことが もう4年くらいなかったから、ファッションなんて無頓着だ。

さすがに、Tシャツ、短パン、サンダルじゃ~

海水浴か?って感じだよな。

とにかく、センパイが一緒にいて恥ずかしいって思うような格好は避けたい。


ジーンズ。

夏にジーンズはくか?おかしくないか?

上は、ポロシャツだったらいいか?

わかんね~!!

こんな時、真島だったら どんな服装だろ?

真島は、いつも格好いい。

顔もスタイルもいいから、何を着てもカッコよく見えるのかもしれないけど、なんてゆうのか、都会の洗練されたスタイリッシュな!!

って、言っててよくわかんなくなってきたけど、とにかくいつもカッコいい。

この間は、どんな服装だったっけ。

確か……

細身のシルエットの黒いパンツで、上は白いVネックのTシャツで、その上に青っぽいテロっとした長袖シャツを羽織ってたんだった。

それをサッと脱いで、眠ってしまったセンパイにかけてあげていた。

行動が、もう すでに かっこいい。

はぁ……

そんな服、持ってねーな……

まぁ、しゃーねー、Gパン ポロシャツで行こう。

最低限、清潔感ある服装なら、センパイを不快にさせることはない、ハズ。



 次の日

今日は、マジで仕事が手につかずに、ちょっとしたヘマをして、急きょ代品を持って得意先へ行って頭を下げたり。

何やってんだか……

こんな初歩的なミスは、入社したての新人社員がやらかすやつだろ。

こんなミスをしちゃうくらい、今日の俺は浮き足立っている。

深く反省しなくちゃ。

久々に、上司にも大目玉をくらった。 


でも、いいさ!!

いいよ!!

いいじゃないか!!

そんなこと!!

だって明日は、瀬原田センパイと2人っきりで

お出かけなんだからーーーー!!!!

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