第26話 見栄はった?
なんだか、めまいがした……
湊の初エッチの相手が瀬原田センパイなの?
「いや~~~~!それは なくないか~~?」
と、ひらりんが言ったのと同時に、義徳のスマホが けたたましく鳴った。
わっ!!びっくりした!!
「修司だ!」
そう言って、スピーカーにして出た。
「もしもし」
「おいおいヨッシー!!連絡してくれよ~!!ずっと待ってんだけど!!どうなったんだよ?」
「真島おつかれ~!」
「おつかれ~!!」
俺とひらりんが声をかけた。
「は?まだ車?」
「いや~、カラオケ屋」
「は~~?どうゆう状況?説明しろよ!!なに?今これスピーカー?先輩は?」
俺たちは、口々に今夜の出来事を話した。
「ってか、おまえら話 下手くそか!!的を射て話してくれよ。酒のんでんじゃないだろ?」
「だから、修司の大学のゼミ一緒だったってデカい男が、先輩をお姫様抱っこして連れ出そうとしてて、桜花堂の車見たら、真島の顔をたてるかって、先輩を引き渡してくれたんだ」
「あぁ、ブッチね!大淵まこと!あいつ朝陽建設だったんだ~。なんか、龍本建設のような気がしてたわ。ブッチには、いっぱい女の子紹介してやったからな~」
“”真島にはマジでお世話になってたからな“”
って言ってたけど、女の子を紹介してもらってたって話かよ!?
「そんで、桜花堂が真島のおかげで好印象だったから、すんなりと先輩を引き渡してくれたよ。
無血開城!!」
と、ひらりんが言った。
「桜花堂の6代目!って、両手で握られたよ」
「だって、桜花堂 超旨いもん!!
ってか、湊がどうのこうのってのは なに?」
「あ、それな!!」
「だからさ~!!」
義徳が、例のふでおろしの話をした。
「はぁ?あれってさ~、ウソだろ?
ウソって言い方わりーけど、あんときは湊 風俗行くのがイヤだったんじゃん?だから、見栄はったってゆうか、まぁ俺らは あん時だいぶ飲み過ぎてたから、俺もこれじゃ勃たね~かな~って感じだったし。
あん時、湊が童貞だったかは わかんね~けど。
さすがに、湊が中3で ふでおろししたってのは、ありえね~じゃん!って思ったけど、湊がそう思わせたいって思ってんなら、それでいいかぁって思ったけどな」
真島は、一気に喋って、グビッと何か飲んだ。
「じゃさ、みなくんってのは、どう思う?」
と俺は聞いてみた。
「小学生の頃から知ってる、近所のねーちゃんって感じなんだろ?そんなら、瀬原田先輩からしても、近所の1個下の子ってことで集団登校とかしてたかもだし、小さい時は みなくんって呼んでたのが、寝ぼけて ポロッと出ただけじゃん?」
はぁ。
そっか……
そう言われると、そんな気もする。
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