第17話 計算か?
マジで、“”飲み会禁止!“”って言ってた若保先輩の気持ちがわかるわ~!!
彼女を、朝陽建設に勤めさせてるのが、まず怖いって! 勝手なイメージだけど。
別に反社的な会社とかじゃない。
なんてゆうのか、体育会系ってのか、今どき珍しく社内運動会とかをガチ目でやっていて、それがローカルテレビや新聞で紹介されたりしちゃう会社。
なんてゆうか、あ、熱い会社!!
8割くらいは男性だし、社内結婚が多いとも聞く。
つまり、飲み会とかがきっかけで付き合って、
できちゃった結婚とか?
すごい危険な会社!!
絶対にヤラレちゃうよ!!
義徳『あの、先輩。なんか、さしでがましいですが、彼氏と別れたとかは、飲み会で言わない方がいいですよ。狙われるんで』
わ!義徳!すげーストレートじゃん!
でも、よく言った!!
菜月『狙われる?ってなにに?
も、言ってあるよ。会社の人たちに。
彼氏にフラレたから、飲み会解禁になりました~って!』
あちゃー……
完全に狙われるじゃん!!
ってか、喰われに行く感じじゃん!!
センパイは、自分が美人だってこと無自覚すぎる!
いや、計算か?
“わたし、飲み会バージンで“
って、あれを計算ずくで言ってるとしたら、怖え~~!
いやいや、計算じゃないよな~。
どっちかってゆうと、天然だろ。
天然も怖いんだよな~!想像のナナメ上をいったりするから。
湊『瀬原田センパイ、ぶしつけですけど、金満楼からタクシーで帰りますか?大町が車出してくれるんで、先輩も一緒に乗って帰りませんか?』
義徳『あ、どっちにしろ、坂北くんちまで送ってくんで、ぜひ先輩も乗ってって下さい!!』
お!いい連携プレー!!
菜月『え、何時に解散なのかもわかんないし、悪いからいいよ~』
かんかん『いえ!悪くないです!!送らせてください!!ぜひぜひ!』
義徳『俺らも、適当に時間つぶしてますから。
会社の飲み会が解散になったら、ラインください。店の前まで行くんで』
ってか、本当はきっと二次会とかもあるんじゃないのかな。
そんなこと知らないか。
菜月『じゃ、お言葉に甘えちゃおうかな。
大町くん、みんな、よろしくお願いします』
予定では、6時から9時までの予約だって。
ガテン系の朝陽建設の飲み会が9時で終わるわけないと思うが。
3次会くらいまで続きそうだし。
1次会でセンパイを回収できたら、安心だろ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます