第16話 オオカミの群れの中に

 【新★弓道5人組】の方にラインがバンバン入ってきた。


真島『みんな、ぬけがけすんなよーって思ってたら、そんなこと言ってる場合じゃねーじゃん!!

血に飢えたオオカミの群れの中にハダカで入ってくようなもんだろ!!喰われちまうよ!!』

湊『これは、マジで、想定外』

義徳『想定外とか言ってる場合じゃね~って!!』

ひらりん『この前のあの感じだと、酒飲んで、眠くなっちゃって、お持ち帰りされて、気がついたらホテルのベッドってパターンだろ!!』

かんかん『いやーーーーーーーー!!!!』

真島『いやーーーーーーーーとか言ってる場合かよ!!ヤラレちまうよ!俺ならやるもん!!』

義徳『俺ならやるもんとか言ってんなよ!!

ってか、修司はこの件ハブだからな!』

真島『マジで、ヨッシーきついって!!ハブらないでよ~(笑)』

湊『マジメな話で、ウトウトしてる先輩を送ってくって、送り狼になるだろ!普通に!朝陽建設だぜ!!』

かんかん『俺たちで、迎えに行こう!』

ひらりん『迎えに?』

かんかん『店の前でセンパイが出てくるのを待っててさ、男に抱き抱えられて出てきたら、俺たちが連れて帰るんで!!って、センパイ奪取すんの!!』

義徳『そうだな!俺、店のバン出すわ!!迎えに行こうぜ!!』

真島『逆におまえらが拉致ってるみたいに見えるかもな(笑)必死すぎてよ~!』

湊『とりあえず、どこで飲み会なのか、先輩に聞いてみよう』


湊が、センパイが入っている方の、弓道部のグループラインにメッセージを送った。


湊『先輩、会社の飲み会なんですね。

ちなみに、どこのお店ですか?

花火をちょっと見たら、僕たちも飲みに行く予定なので』


いい!!

相変わらずスマートだな。

さっきまでの、俺たちのオロオロぶりは感じさせない。


菜月『中華飯店金満楼だよ。あ、でも、うちの会社で貸し切りみたいだよ』


わ!貸し切り!!ガッツリなやつだな!!

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