第7話

翌年の4月。


ありさの実家に行ってみる事にした。


逢沢は、ありさの死を受け入れる事が出来ず、仏壇に手を合わせる事もしていなかったのだ。

ありさの実家に着くと、ありさの母親が出迎えてくれた。

あけみ「逢沢とおる君だよね?待ってたわよ」

逢沢「もっと早くに来たかったんですが…」

涙を堪えながら応えた。

部屋の中に入れてもらい

あけみ「これがありさの仏壇よ」

ありさのの笑顔の写真が置いてあった

あけみ「ありさの笑顔が好きで、とおる君と一緒にいる、ありさが1番良かったから、この写真にしたのよ」

昨年の夏の花火大会の時の写真だった。

逢沢は、ありさの仏壇に手を合わせた

逢沢「ありさ…ごめんね…」

あけみ「ありさも、とおる君の気持ち分かってると思うから大丈夫よ。あとこれなんだけど」

あけみは、スマホと写真を手渡した。

あけみ「あの子、スマホに日記を書いてたみたいなの」

写真を手に取り見てみるとそれは、ふたりが初めて朝日を見に行った時の写真だった。

逢沢「日記見てもいいですか?」


つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る