第6話

8月12日。


逢沢は、ありさとデートの為いつもの駅で待ち合わせ。30分…待ってもありさは現れない。

逢沢「どうしたんだろう…」

1時間が経とうとした時、1件の着信が鳴る。

逢沢「ありさからだ」「どうしたんだよ。寝坊?」

男性「逢沢とおるさんの携帯でございますか?三井ありささんが事故に遭いまして、今、総合病院へ救急車で搬送中なのですが、とても危険な状態です!今から総合病院に来られますか?」

逢沢は、頭が混乱して言葉が出なかった。

救急救命士「あの、聞こえてますか?」

逢沢「あ、はい!今から向かいます!」

そう言って電話を切る。

逢沢「ありさ…生きててくれ!」

逢沢は、総合病院に向かう。

総合病院に到着し、受付でありさの事を伺う。

看護師に案内された場所は、死体安置所だった。

逢沢は、ありさの変わり果てた姿を見て、ヒザから床に崩れ落ちた。

ありさの母親「即死だったそうよ…」

と泣きながら話す。

医師「高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違えだったそうです…そこに三井さんが出くわし頭部を強く打ち、救急車が着く頃にはもう息をしておらず、心肺停止の状態でした…」

それから数日後、ありさの通夜、葬式とあったが、逢沢は現実を受け入れられず行かなかった。


あの悪夢のような出来事を逢沢は一生背負って行かないといけないのか…


つづく

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