第5話

あれから、3ヶ月…ありさから連絡はなかった


自分からLINEをしてもよかったけど、何故かする気にならなかった。


逢沢「今年もあの海辺で花火大会かー。ありさと見たかったな…」

毎年恒例の花火大会、今年も同様開催される。

ふと思った。今年を逃したら一生見られないかもと。

逢沢は、ありさに久しぶりにLINEをしてみる事にした。

〜LINE〜

ありさ、久しぶり^_^ 元気だった?

誰だっけ?笑

そんなこと言うなよー

あのさ、あの海辺で今年も花火大会やるんだよ。一緒に行かない?

〜LINE〜

花火大会当日、ふたりは車を走らせあの海辺へ向かう。

逢沢「やっぱり、混んでるよね」

ありさ「だから、電車で行こうって言ったのに」

花火大会で、道路は渋滞。

逢沢「間に合うかな…」

ありさ「間に合うかな…じゃないよ!」

海辺の駐車場は花火客でいっぱい、仕方なく路駐することに。

バン、ババン、打ち上げ花火が上がる。

ありさ「もう始まってるよー」

毎年見ているのに、ありさと見る花火はどこか豪快で見る人を魅了する花火だった。

アナウンス「これで、今年の花火大会は、終了です。皆様、お忘れ物のないように」

あんなに居た花火客はそれぞれの家に帰り、いつもと変わらない海辺へと戻って行く。

逢沢は、ポケットから、タバコを出し吸う。

ありさ「タバコを吸う男の人ってカッコイイよね」

逢沢「そうかな笑」

ありさ「世間ではタバコは体に悪いとかタバコが嫌いって人多いけど、私は思わない」

逢沢「タバコを毛嫌いする人多いよな」

ありさ「この前は、ごめんね。私、お酒飲むとダメなの。なんか、泣くスイッチが入るというか、なんていうか…」

逢沢「俺も、3ヶ月も連絡しないでごめん…」

ありさ「そうだ!花火買ってきたんだよね笑」

ありさは花火セットを逢沢に見せる。

ふたりは、花火に火をつける。

ありさ「写真撮ろ?笑」

今日の想い出にスマホで写真を撮る。

7月7日、一生忘れる事のない日になったのだ。


つづく

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