第9話
街中では奴らも容易に手を出せまい。
私はラングラーの速度を下げ、つけてくるリムジンの様子を伺った。
間に二、三台の車を挟み、同様に二台とも速度を落として尾行してくる。
やがて、少しずつ街並みが途切れ始めた。
いくつ目かの交差点で、私はラングラーを郊外の方角へ向けた。
間にいた車が反対方向へ行ってしまったので、今や我々の間を阻むものは何もなくなった。
対向車もいない。
道路を走っているのは我々だけだった。
そろそろ来る頃だろう。
私は徐々にラングラーの速度を上げていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます