第81話 新章(っぽい)のプロローグ?いや、ただの設定説明ですよね?これ

という事で、今までの経過を整理します。


まずはドクターと私


地球にて、生命維持装置で300年の時を眠ってやり過ごすはずだった。

理由は、今の地球の法律がドクターのやりたい事が法律に触れまくるから。

で、支配神と名乗るエセ神の配下である、エセ転生神のせいで、異世界に飛ばされる。

そこで、大気中の魔素を魔石に変えてみたり、神殿に入れない民衆を全員治してみたり…って、外科医として動いたのは、ここだけでしたね。

あとは、薬などで細胞レベルの移植手術を繰り返していただけ。

神族領からの侵略対抗策として、みんなにダンジョン風洞窟を作らせた

けど、ソレをまったく使う事もなく、神族領からの刺客、エセ転生者、転移者の侵攻を秒で封殺

次々と地獄送りにして、立食パーティーを催し、参加者を若返りの不老不死にする


この、の意味がイマイチわからない。


あ、黒龍をバラバラに解剖して、組み立てたりもしてましたね…ギルドのSランクになるために…。


それから?

魔族領を、地獄で手に入れた魔の森を使って占領して、自分のテリトリーにした…と。


さらに、精霊族領と龍族領、獣族領を隔てていた山脈を削り取って、浮遊島という名の空中要塞の量産をしましたね。


で?この世界にいるゴブリン、悪人を、自動で地獄送りにして、ゴブリンは餓鬼のエサに、悪人は地獄で、ドクター考案、魔改造アトラクションでの責め地獄(を味わっているはず)


その目に余る行動に、原神様達が呆れるやら激怒するやらで、原神様達の精神的苦痛から、原神様達の世界に連れて行かれました。


そこで、私はドクターと細胞レベルで分離され、幼女の姿にされてしまった…と。


しかし、ただでは起きないドクターは、原神様の世界に、自分の魔力を充満させ、地獄と原神世界を繋げてしまいました。


元の世界で、ドクターのステータスが♾️だったのは、大気中すべてをドクターの魔力で満たしていたため。


納得です。

ドクターは、縛られるのが嫌い。


それは原神様達に対しても同じスタンス。


しかし、すでに原神邪神と死神の核を取り込んだドクターは、原神の一角を担う存在となってしまっている。


原神様達がドクターを抑制しようとするのは、至極真っ当な行動。


しかし、ドクターの性格で、それを受け入れるわけもなく…。


当然、原神様達vsドクターのバトルが勃発するわけで…。


☆☆☆


原神様達は、全部で12人。


天王神様、天女神様は夫婦であり、全世界、全次元の支配者…もとい、管理者という絶対的な存在。


その下に、創造神と破壊神が夫婦として君臨し、世界の創造と破壊を司る神の頂点に位置します。


続いて、時空神と次元神も、これまた夫婦。

時間と空間を管理する、いわば、転生者や転移者を選別して、異世界に日本人を送り込む神達の統括者。


天空神は全世界の気象および、飛行魔法に対する、あらゆる権限を持っている女神様。

気分次第で、鳥はもちろん、天空を飛ぶすべての生物において、その権限を行使できる存在。


天地神は、地下の鉱脈から、野菜などの農作物、大地に住まう生物すべてに対して、干渉できる女神様。


精霊神様は、すべての世界に生息する妖精、精霊に対して、絶大なる加護を与える、比較的、他の生物に対して優しい女神。


そこに龍神(白龍様)がいて、人類の成長を見守り、間違った選択をした人類に天罰を与える役目を担っている。


さて、ここからが問題です。


残りの原神、邪神は、人類に新たな知恵を授け、邪な考えで新たな発明を促し、世界を平和にするもよし、混沌に導くもよし…という、欲望に忠実な「こんなものが欲しい」という欲望に忠実な向上心を植え付ける役割。


死神は、その名のごとく、人類の死後、罪を犯した者には苦痛を、善良な人類にはつぎなる生命を宿すために、魂を回収して、転生させるか、輪廻転生の輪に戻すかを選択して、魂を刈り取る神様。


そう、邪神や死神であっても、世の中には必要な神様達なのです。


ちなみに、肉体ごと地獄送りにされたドクターは、ある意味、特別処置をされた「原神様達も手を焼く存在」だったからなのだそうです。


ま、そのために、地獄はドクターの支配下に落ち着き、無理矢理死亡認定されてしまった私達は、この異世界に飛ばされたわけですが、まさか、その大気中のすべてを魔力変換して、レベル、ステータスを∞にするとは思いもよりませんでした。


すなわち、ドクターの魔力を封じたり、枯渇を狙うなら、あの世界はになるという事。

現実的ではありません。 


もちろん、原神様達に、真空とかいう陳腐な状況は通用しませんが、原神様の世界をドクターの魔力で満たしたのは事実。


ここで、原神様達とのバトルが勃発しても、間違いなくドクターが勝つでしょう。


通用しないのは、天王神様と天女神様ぐらいですかね…。


☆☆☆


そこで、天王神様は、ドクターにある課題を提示しました。


①支配神の収める神族領の壊滅


「おー!」

ドクター?何をそんなに盛り上がっているんですか?


全員、転生、転移者ってのを忘れてやいませをさんかね?


②各世界で、外科医として、本来の役目を果たしてもらう。


「えー!めんどくさい!」


ちょ!

神殿前の患者を治しまくった、アレはなんだったの?!


「へ?神殿への嫌がらせ」

「まじっすか…」


『ま、まぁ、最終的には助かった命もあるわけだし、その動機については不問といたそう』


さすがは天王神様!


『だが!行った先では、人命が優先!その世界で命を落とす者のないように、配慮してやりたまえ!』

「ちょ!戦争してたら死人が山ほど出るだろ?」

『それを何とかできないお主ではあるまい?』ニヤリ


「くっ…」


流石のドクターも、ぐうの音が出ないようです。


でも、得意科目は解体で、それを組み立てる術もある。


人体を知り尽くしているから、外傷はもちろん、病気も判別はつくし、完治させる事もできる。


再生細胞の効果で、拒否反応も出ないから、血液型、相性関係なしに、治療ができてしまうドクター。


体内で溶ける、特別な抜糸のいらない糸も存在するけど、ドクターには必要ない。


なんせ、体内から特別製の糸を使うから。


鉗子もいらない、患部を正確にスピーディーに処置を済ませてしまうから。

まぁ、残念ながら、その手術過程は早過ぎて見えた事ないけどね。


ただひとつ、問題があるとすれば、ドクターは外科医を名乗ってはいるけど、日本で医師免許を取得していないって事。


もちろん、医師試験を受けた事も、講義を聞いた事もない。


すべて独学。

あえて言うなら、さまざまな病院の霊安室に忍び込んで、夜な夜な人体の解剖、組み立てを繰り返して、あらゆる外傷、病気による死因を特定し、縫い目ひとつ残さないで、元に戻し、それを繰り返していた事。


その過程で、尋常じゃないスピードを身につけていった…という事実。


つまり、ドクターは無免許の闇医者ではなく、無資格の闇医者という事になります。


不法侵入、無断で死者を実験材料に

これが、肉体ごと地獄に落とされた原因


あまりに非道な行いだったから


「医術は経験しただけ身につくんだよ!」

と、のたまわっていたドクターに同情の余地はありません。


が、それを知る者は、私だけ。

なぜなら、原神様の無数にいる配下が各世界の神様、女神様を代行しているため、ドクターの行動までは把握できていなかったからです。


(普通はやらないからねぇ…ドクターみたいな頭のおかしいやり方は…想像できなくてみおとしたんでしょうね…)

というのが、私の率直な意見。


だから、地獄の閻魔様に目をつけられて…以下、既出のため省略w


☆☆☆


『ではいいか?』

「何が?」

『これから先は、特別クエストだ』

「は?」

『クリアできなければ、いつまでたっても、ここには戻ってこれない!』

「は?地球は?」

『行けるわけなかろう!地球では、すでにお前は死んだ事になっているんじゃ!戻りたければ、1000年ののち、戻してやってもよい』

「ぐぬぬ…」


流石のドクターも、天王神様には逆らえないようです。


でも、意外でしたね…ドクターが、まだ地球に未練があったとは…。


『では、クエストスタートじゃ!その世界の問題を解決したら、次の場所へ転移するよう設定してある!行ってこい!』


神ゲートが開く…ドクターが吸い込まれる。


最後の、ドクターのセリフが印象でした。


「クエスト内容、変わってんじゃねーか!ふざけんな!てもーら!全員、後悔するんじゃ…」


スッ


あらあら、天王神様も、お人が悪い。


で、ドクターという人物を知らなさすぎる。


私は知らないよ?

どうなっても…いや、本当にっ!

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