第47話

ダンジョン内部に入りまず びっくりしたのは外よりダンジョン内にいるモンスターが強かったことだ


ダンジョン内には魔力が溢れており通常のモンスターより経験値が多い。


その分手強かった。しかし アサミ達の防御はまぁ ありえないくらい高いわけで


それほど苦労があるわけもなし着々と下の階層えと進んでいた。


現在は10階層 とくに問題もなく休憩エリアで休んでいた。そこは広さで言えば学校の教室くらいあるようだった。


この部屋には鍵がかけれるので、モンスターもムリヤリ入ってこれないらしい


この休憩エリアは ダンジョンでも安全に休憩できるように不思議な力でモンスターが寄ってこれない。






「このダンジョン こんなに弱かったか?」


「ん- そんなはずはないのですが アサミのスキルとおばあ様のバフのおかげですわね。」


『いっぱい食べるんだよぉまだまだあるからねぇ』


「おばあちゃんの料理 おいしいねぇ!」


休憩中はタマも人化している。みんなタマの人化も慣れたものでダリアのひざに座ってもぐもぐしていた。 ダリアもかわいいのかナデナデして幸せそうだ






「それにしても なんかピクニック気分だな。ここまで来るのに3日はかかると思ってたが まだ1日目の終盤だぞ。」


「服買って充分休みを取ったのが昨日ですものね。しかもダンジョン近くまで転移でこれましたし。」


「まぁ 楽なんだからいいじゃない?」


「まぁ そうなんだが なんかしっくりこないんだよ」


「ダンジョンとは 死が直結する場所ですわ 何があるかわかりませんもの。」


「そうだ 本来は命がけなんだ」


「私はね こんなとこで死ぬのは嫌だからね ちょっとズルしてでも安全にみんなと旅をしたいんだよ」


「ありがたいですけど 過保護ですわよ!」


「ああ 栄養ドリンクだったか 休憩毎に差し出してくるが あれ本来は金で買うのも中々難しいんだからな!」




他の冒険者からみれば 10匹に囲まれただけでも『ああ 俺死んだ』とあきらめるレベルだ。


しかし アサミの影縛りで動けないモンスターはただの的だった。




一階毎にモンスターハウスと呼ばれる大量のモンスターに囲まれる大部屋があるのだが そこにわざと侵入してレベル上げをするって命知らずのマネを進んでしていた。


 


『今は多少無茶をしてでもレベル上げをしておいた方がいいからねぇ』


「うーむ アタシとしてはアサミにはちゃんと戦闘の基本を教えたかったんだがね」


「そーですわね しかしここのモンスターでは役不足すぎました。アサミ 調子にのって油断しないでくださいまし!」


「まぁ 私は直接血を見るのがまだこわいんだよ だから足止めとか氷結とか雷魔法とかで一撃死させたり タマに殺してもらったりとかで頼りすぎてるとこあるかも」




「慣れすぎてすぐ手を出す暴れん坊になるのも困りますけど まぁアサミは今まで戦ってきたことないのならしょうがないかもしれませんわね。」


「しばらくアサミは近接はしない方がいいかもしれないな。どんなにおばあさんの物理攻撃無効があるとはいえ 迫ってこられる恐怖はあるからな 遠距離で専念してもらった方がいい。近接はアタシとタマちゃんがいるんだ しばらくはなんとでもなるだろう このPTの環境なら」


「タマちゃんは可愛くて強くて頼もしいですわね 戦闘内容は容赦なくひどいものですけど。」


「タマ わるいことしたぁ?」




タマの聖獣砲は凶悪で 一回の戦闘で倒したモンスターの魔力を覚え近くにいる同種モンスターを探して勝手に殺しに行く自動追尾システムがある。しかもタマの魔法は味方を認識して当たってもダメージはないっていう反則スキルでもある。


もうそんなのどうしようもない。 南の森の外では手加減をしていたが ダンジョン内部ではする必要もなくモンスターなど相手にならないほどに暴れまわっていた。




「いいえ 頑張っていてとても偉かったですわよ!」


「えへへー」


「タマちゃんはヒールももってるしな 本当に助かるよ。聖獣砲はすさまじいしさすが聖獣だな。」




「ここってたしか10層ごとにボス部屋があるんだっけ?」


『たしかそういってたねぇ 強いのかい?』


「10層はたしかスケルトンでしたわね。」


「ああ スケルトン部隊だ。連携もしてくる集団だ。」


『ん- アサちゃんだいじょうぶかぃ?こわいの苦手だろう?』


「精神耐性とグロ耐性のおかげかなー そこまでは感じなくなってるね なんだか自分の体が違うものになってる気がしてこわいってのはあるね。」


「アサミ・・・」


「アサミ だいじょうぶですわ アサミはアサミなのです それはスキルの影響 何も変わっていませんわ 心配することはないのです。」


「うん ありがとう。」


『さぁ まだダンジョンは続くんだ 今日は終わりにして休んだらどうだい?』


「ここってモンスター入れない部屋なんだよね?」


「ああ 聖水で結界が張ってあるらしい」


「悪意のあるダンジョンで結界ってなんかおかしな話だね」


「そーいえばそーですわね。」


『ここは強いバリアが張ってあるみたいだね。ペットは入れる認識なんだね』


「ばあちゃんがいるのがちょっとおかしいんだけどね」


『ばあちゃんはね 属性が聖属性だからねぇ』


「おばあさまも入ってこれないのかと思ってましたわ!」


「じゃぁ 安心して寝れるってこと?」


「他の冒険者に寝込みを襲われることはあるかもしれないが」


『それはあぶないねぇ どれ ばあちゃんが夜通し見張っといてやるからねぇ安心してお眠り!』


「それはありがたいな」


「おばあさま 感謝いたしますわ。」




「ん-じゃ これ使ってー」


アサミがだしたのは 10人は寝転がれるようなテント ベッド 布団 椅子 テーブル 仮設トイレBOX 浴槽だった


「アサミ これは・・・?」


「さすがに自分で設置しないとダメみたいだね」




と アサミはまずはテントを建て 中のチェックを行い問題のないようだったので浴槽を設置し


タマに水魔法と火魔法の合わせ技でお湯を出してもらう。 


その間に ベッドを出し布団を敷いて 寝心地をチェック いい夢が見れそうだ。


ベッド 椅子を配置し テントの外に出て 仮設トイレを置く。


中はぼっとんではあったがまぁないよりはマシ空間魔法で亜空間に捨てようと 魔法をかけた。




ダンジョンに入ったら中々出てこれないと聞いていたので昨日のうちに色々準備をしていたのだ


異世界買い物様様である。 


アサミはもう自重するのはやめていたし 2人にはスキルも知られていたので我慢するのもアホらしかったのだ。


総額200万円ちょっとだったがアサミのお金はもうすでに1億円を超えていたのでそこまで大したお金ではなかった。




「なんと理不尽な」


「まぁ アサミですし 気にしてたらキリがありませんわ。」


『ひどいいわれようだねぇ!』


「もう自重するのめんどくさいし 楽でいいじゃん」


「あ 外に置いたのはトイレね したくなったら使ってね。」


その夜は他に休憩部屋にくるものはいなかったのか やり放題であった。


異世界買い物で食料を呼び出し お風呂に4人で入って ご飯食べて あったかいベットで寝る


ここ ほんとにダンジョン?っと言いたいくらいに快適なキャンプであった。




「こんなの序の口だよ」


と笑うアサミに2人はまだなんか隠してるな と内心冷や汗をかくのだった。


その夜はしっかり眠れた。

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