第46話

次の日 ダリア達と合流したアサミ達はばあちゃんの意見も聞きたいので


必要な時以外はPT念話で話すことにした。




『今日いくのは武器屋かい?』


『ええ おばあさま 見たところアサミは何ももっていないし不安ですわ』


『それに なんなんだその短いスカートは ヒラヒラして防御力なさそうじゃないか』




アサミの現在の恰好は 女子高の制服だった。アサミは前世では男が苦手なので女子高出身だった。


ミューが気を利かせて 前世を視察しに行ったときアサミがよくこの服をきてたので


ブレザーとスカートを着せて異世界に転移させたのだろうが アサミにはいい迷惑だった。


まぁ 死んだ時のままの方がひどかったのだが なんせ病院のパジャマだったのだから。


あとから 異世界買い物で着替えようと思っていたがなんだかんだで忘れていた。


まぁ 下着と靴下Tシャツは買っていたが 元々そこまで服にこだわりがあるわけでもないので服はあとまわしにしていたようだ。




『それに関しては ダリアは人のこと言えないですわよ。』


『そうだねぇ。ビキニアーマーとか結構過激だねぇ ばあちゃんは嫁入り前の娘がそんな恰好だと心配だよぉ』


といいながら ダリアを見ている。


『なっ・・ アタシだって好きで着てるわけじゃぁないんだ これを着ていると体が軽いのだ。


店員がおススメって言ってたしな。素早さが上がると言う下着みたいなものもあったが』




『それ騙されてるんじゃないですの?』


『それ 店員がエロイのみたいだけなんじゃないの?』


『アサミ ダリアの装備鑑定ですわ』


『わかった!』




鑑定結果:ダリアのビキニアーマー 特に特殊効果はないようだ。あまり防御力が高くないが軽い素材で出来ている。




『うん 特に効果ない ただの露出多いだけだね 一応軽いみたい』


『それ何か意味あるんですの?』


『ばあちゃんは知ってたけどねぇ 言わない方がいいのかと思ってたよ そういう趣味もあるしねぇ あっちの世界の本では ダリアちゃんのような装備でよくモンスターに捕まって くっ殺せ とか言ってたねぇ』




くっころである。




『な なんだって!じゃぁ アタシは10年近くこんな恥ずかしい姿をしていただけだというのか!』


『まぁ そうなるね。』


『誰も言わなかったんですの?』


『誰も注意してくれなかったぞ!』


『周りの男は見たいだけだったんじゃないのかい?』


『なんと・・ そんな・・・ くっ殺せ! もう生きていけない!』


『リアルでは初めてみたねぇ。 くっころ』


『ばあちゃん 煽りすぎだよ。ダリア泣いてるじゃん。』


『あらあら ダリアちゃん 泣かないでおくれよ アメちゃん食べるかい?』


『うん・・ 食べる・・』


『よしよし ちゃんとしたの着ようね。』




ダリアが泣き止むまで慰めるのだった。




『アサちゃん 武器のほうはどうなんだい?』


『あー 武器はね?いらないかなーと思ってるの』


『あー あんりみかい?』


『I am the bone of my sword』




その手には剣が出現していた。




『アサちゃん その詠唱はやめたほうがいいねぇ 怒られちゃうよぉ』


『うん 私もそう思ってたんだ』


『まぁ 武器出せるならいいかねぇ』


『複製があるからねぇ』


『武器買わなくていいってことかぃ』


『なんなんですの!』


『武器召喚か 相変わらずおかしいやつだ』


『じゃぁ 武器はいらないんですのね?』




『まぁそうなるね』




『ていうかさ この町の武器レベルってどんなものなの?』


『んー 王都よりレベルは低いな 私たちの武器もまだ使えるが王都に行ったら変えようと思ってる』


『まぁ 私たちはちゃんと貯金してますもの 予算は十分にありますわ』




『ん- じゃぁ 私は防具を見てみようかな。』




さすがにアサミもそろそろ制服は脱ぎたいようだ。




『あんまりカワいいのないなぁ』


『防具に何を求めているんだ!機能性重視だぞ。』


『ダリアが言っても説得力ないですのよ』


『くっ もう言わないでくれ』


予想以上にショックをうけているようだ




お知らせ:アサミ様はその服装のままでも ほぼダメージがありません。買う意味あるのでしょうか。


(え そうなの?でも特殊効果とかあるんじゃないの?)


お知らせ:見たところ この店にはそのような類はありませんね。好きなの着ればいいのではないですか?


(え んじゃ 異世界買い物でほしいやつとかでいいの?)


お知らせ:まぁ スキルでエンチャントを覚えれば好きなように特殊効果以外は効果をつけれますね。覚えますか?その場合所持していないスキルなのでSPが1000消費されます。


(あー とりあえずエンチャント出来るのはどんなのがあるの?)


お知らせ:一般的なものですと防具には 敏捷性UP 回避率UP 物理防御力UP 魔法抵抗力UPですね


武器には 破壊力UP 切れ味UP 魔法力UPがエンチャントできます。


(なるほど 好きな装備に効果つけれるんだね 覚えます。効果量はどれくらいなの?)


お知らせ:仲間のダリア様とソフィー様ですとBランクモンスターではほぼ無傷でしょうか。


効果は保証できます。 


(ここらのモンスターの強さどうなの?さすがに無傷はきついでしょ?)


お知らせ:オークキング程度ではアサミ様の防御を突破できません。




(マジか つか私ほんとバケモンじゃん・・・ 調査の意味・・・)




『みんな 一回外出ていい?相談があるんだけど』


『気に入るのなさそうですわね』


『じゃぁ宿屋にでも戻ろうか。』


宿のアサミの部屋に戻ってきた一同


 んじゃ異世界買い物 発動 




『最近の服はオシャレだねぇ』


「だよねー このコートとかいいかも。」


『これとかもいいねぇ。』


「さっきから何見てるんだ?」


「説明してくださいまし!」


「あー 私のスキルあるでしょ 異世界買い物 この板見てみてよ


これで欲しいものえらんで注文すれば買えるってことだよ」


「なんと おお これはすごい」


「いっぱいありますわね なかなか趣味がいいですわ。」


「アタシも欲しいのがいっぱいあるな」


「ダリアには大人っぽいやつがいいと思うんだよねぇ。これとかどう?」


「おお 素敵だがアタシがこんなの着て 変じゃないか?」


「そんなことないよ このモデルさんみてみてよ ダリアっぽくない?」


「そういえばそんな感じしますわよね。」


「そ そうか・・?ソフィーにもいいのはないか?私ばかりススメられるのもなぁ」


「ソフィーはねぇ ゴスロリが似合うとおもう こんな感じなんだけど」


「あら これいいですわね。ドレスのようですわ。」


「お前 貴族っぽくなりたいならこんなのでもいいんじゃないか?憧れなんだろう?」


「うん 黒ってのもいいですわね。白のリボンもいいアクセントになってますわ。」


「えーっとね 二人とも聞いて 好きな服に


私のスキルでエンチャントを付ければ敏捷性UP 回避率UP 物理防御力UP 魔法抵抗力UPがつけれるみたいなんだけど お店で買うより安いと思うんだけどどうかな?」




「えーっと 欲しいのですけど お高いんじゃないですの?」


「ああ こんなに上等の物 アタシらのお金で買えるかどうか」




「えーっと 80000円か 銀貨80枚だね」


「え こんなに素敵な物なのに?何かの冗談ですの?安すぎですわよ?余裕で買えちゃいますわ。」




「まぁ 試しに買ってみるよ 気に入らないなら私が買い取るから」




アサミが決済してゴスロリの服が手元に現れた。




「かわいいっ!」


「ああ 気に入ったのなら着替えればどうだ?」




「気に入ってもらえてよかったよ。」


「ダリアにもさっきの出すから着替えてみて えーっと値段は50000円 銀貨50だね」


「ちょっと恥ずかしいがデザインが大人っぽくていいな 私も買うぞ!」




二人が着替え終わったらエンチャントを付与 『素敵ですわ』『ふふ 似合ってるか?』など色々話し合ってる。




どんだけステータス上昇するんだろ。




は? 各上昇量500って 硬すぎじゃない?




「あー みんな喜んでいいのか悪いのかわかんないけど報告が・・その服にエンチャントしたんだけど 敏捷性UP 回避率UP 物理防御力UP 魔法抵抗力UPが各500ついてるね・・」




「「やりすぎ!!!」」


「まぁいいじゃん・・」


「大抵のモンスターには傷つきませんわね・・・」




「じゃぁ私もえらぼっと」




結果 ダリアとソフィーも5着ずつ購入 普段使いにも付与してもらいルンルン気分だった。


アサミはあんまりファッションに気を使ったことないので


異世界買い物ストアのオススメの上位をそのまま自分に似合いそうなやつを無難にポチった




靴に太ももまでのタイツ ミニスカート 薄手のシャツに黒のジャケットとオシャレな恰好に変身したのだった。

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