第44話
『やぁ やっと挨拶できたね アサちゃんの祖母のトキですよ 孫がお世話になってます。』
異世界に来た時 いや前世でもずっと力を貸してくれた自慢のばあちゃんをやっと紹介できる。
最近 ばあちゃん空気じゃね?とか思われてないか心配だったわけじゃない。
『アサミ この方は?』
『これは私のばあちゃんのトキだよ』
『おばあ様ですのね』
『こっちは初めましてではないのだけどねぇ 私はアサちゃんの守護霊 嬢ちゃんたちにわかりやすくいうと 死んだ人が生きてる人を見ていたいっていう願いを込めた高位ゴーストってとこかね アサちゃんの守り神みたいなもんだねぇ まぁミュー様みたいなほんとの女神とは違って庶民みたいな霊なんだよ。』
『死んでもなお見守り続けるなんて 素晴らしい精神ですわね』
『ああ アサミの心を守るだけじゃなく 魔法無効 物理無効もしてくれるのはおばあさんなんだろう?』
『よくわかったねぇ 私のスキルはその通り あとは料理のレベルがMAXってくらいしか自分ではできないけどねぇ』
『ばあちゃんは念動力で色々動かせるの それで料理も作ってくれる
やばいのはばあちゃんの料理 バフがつくんだよ 強力なやつ』
『アサちゃんがずっとかわいくてねぇ 亡くなったのは5年前なんだ それでアサちゃんに会いたいって天界でアサちゃんが来るまでずっとまたせてもらう権利をもらったのさ』
『でも アサちゃんが天界にきたのは5日前 あまりにも早い再会だったよ』
『天界っていうのは 死んだ人が行ける場所 私は1回死んでるんだ』
『私はアサちゃんを待ってる間に 天界で食堂で働くっていう修行をしてた で修行しすぎで転生できなくなったんだ』
『それで 本当だったら私が死んだら 勇者一族の子供に生まれるみたいだったんだけど
その一族 5日前にほろんだんだって』
『本当はその転生した子供がアサちゃんになるはずだったんだけど』
『勇者がいなくなる ってのはミュー様も予想してなかったらしいね』
『そこで ミュー様は アサちゃんを若返らせて15歳にして勇者に任命して この世界に転移させたのさ』
『で 私が異世界でアサちゃんの守護霊として見守るように任命されたのさ』
『私とばあちゃんは2人家族だったからまた一緒にいれるって それに喜んで同意して この世界にきたんだ。』
『ダリアちゃん ソフィーちゃん 改めてありがとぅ』
『いえ そんな事情があったなんて知らなかった』
『おばあ様の愛 感動しますわ』
『アサちゃんは言っちゃ悪いけど やらかすだろう?』
『否定できませんわね』
『まぁ 一番初めにやらかしたのはばあちゃんなんだよ』
『どういうことですの?』
『転移も鑑定もテイムも異世界買い物も全部ばあちゃんが決めたんだよ こういう勇者とかの物語だいすきだったから詳しくてね』
『なにいってるんだぃ 行動したのはアサちゃんだよ』
『どっちもどっちですわっ』
『だが何故今紹介されたんだ?』
『ばあちゃんは高位霊だから 普通の人には見えない 話せない状態だったんだけど さっき霊感って 見える話せるスキルが取れたから 大事な友達を紹介したくてさ ちょっと恥ずかしいけど』
『話し相手がアサちゃんとタマだけだったから うれしいねぇ』
『こちらこそ 光栄ですわ アサミには世話になってますもの これからの旅の仲間としてよろしくお願いします』
『アタシもよろしくお願いする おばあさん 色々教えてくれると嬉しい』
『今度ばあちゃんの料理食べておくれよ』
『ばあちゃんの料理はマジでやばいんだ』
『それで 二人とも アサちゃんは旅とか初めてなんだ これからの旅の予定はなにかあるのかい?』
『まずはレベル上げですわね 魔王の強さがわかりませんが強くならないと後悔しそうですもの』
『あとは前衛とヒーラーをもう1人ずつほしいかもしれないな ソフィーもアサミも魔法タイプだろう?回復に専念する人と敵を引き付ける盾役が欲しいと思ってたとこだ。』
『たしかに私は魔法は覚えたけど 基本テイマーだからね!』
『スキルが多すぎてまだ使いこなせてないんだよねぇ』
『魔法の修行もした方がよさそうですわね』
『それで 私のテイムスキルに感覚共有があるんだけど それで各国の状況をペットとか召喚獣にみてもらって情報収集もしようかなって思ってるんだけど』
『ああ それはいいな 各地の名物も頼んでいいか? 観光してもバチは当たらないだろう』
『楽しみがなければ旅をしても楽しくないよ』
『多分 ペットのところに転移する ってこともできるはず できるよね?』
お知らせ:できます
『あ 出来るみたい それで移動も短縮できるね』
『そういうペットがどこにいるかも調べたいね』
『ギルマスが詳しいですわよ あれでもAランカーでしたから』
『ギルマスかー やらかしてばっかだから胃に穴あいてそう』
『まぁあとでお土産にあっちの世界の食べ物とか色々おくっとこう』
『アサちゃん!ワイロだね!』
『ちがうよ!お見舞いだよ!』
『まぁ オークキングの事もあるしそろそろギルドも忙しくなるだろうからな』
『まずはダンジョンの調査 私たちで先行で請け負ってみましょうか』
『オークキングの集団がどのくらい強いのかわからないけど アサちゃん達ならなんとかなるさぁ』
『倒しても構わんのだろう?』
『二人とも これからもアサちゃんを頼みましたよ』
『ああ まかせてくれ』
『ええ!お友達ですもの!』
そんな二人を見て 頼もしそうな目で微笑むのだった。
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