第42話

「ん- ギルド職員が用事って何だと思う?心当たりないよ」




「さっきのモンスターの死体だろう」


「それしかないですわね!」




あ さっきの職員だ 聞いてみよう




「ねーねー お兄さん 私に何の用だった?」




「あ 解体所に行ってください」




「場所知らないんだけど」


「あっちかな!」




「こっちだこっち!」


「アサミは方向音痴ですの?」


うっ ズバっといわれてしまった。


んで 着いた所には なんか職人って感じの人がいっぱい話し合っていた。




「来ましたけどー お呼びですか?」


「ああ 来てくれたか嬢ちゃん」


「なんか用と聞いたんだけど 私なんかやっちゃいましたぁ?」




職人の人はイラっとしたようだ。私は悪くない!




「さっき 南の森のダンジョンから戻ってきたやつから聞いたんだが」


「また南の森ですの?」


「やはり 何かの異変があるのか?」




「私 関係ないじゃん・・」


「まぁ聞いてくれ。」


「南の森のダンジョンは 下層にオークの大規模な集団がいるのを知ってるよな?」


「いえ 知らないですけど」


「アサミはここにきて5日なんだ。」




「ああ そうなのか Cランク冒険者に昇格って聞いたから長いのかと思ったぜ。」


「ああ んでだな。」


「そこの集団 ボスはオークキングってのは報告があったんだが なんか怒り狂ってるって


ダンジョンから戻ってきた奴が言ってんだよ」


「やっぱ 関係ないじゃん。」


「いや ありそうだぞ」


「ありそうですわね」




二人が何言ってるのかわからん。 オークなんてしら・・ あ


「私の倒したのを調べたいってこと?」


「ああ その通りだ オークキングが暴れてるってのが2時間くらい前なんだよ


それを確認したのが潜ってた冒険者なんだがそいつら 倒れちゃってな 森のモンスターが消えてたっていうし お前さん絶対関係あるだろう?」


「まぁ あそこ一掃したの私だしなぁ」


「そいつら あれ見て気絶しただけじゃなかったのか」


「そのモンスターの中に異変の原因があるかもしれん。悪いが確認させてくれ。」


「どーせ解体できねんだろ?」


「うん 任せるつもりだった。」


「はっは やってやるよ。職人はこんなにいるしなっ」とみると5人がガハハっと笑っていた。


「じゃぁ お願いしようかな 全部いいんだよね?」


「おぅ 任せときな」




「おい やめといたほうがいいぞ」 「ダリア この人たち 見てないんですのよ」




言質は取った!インベントリの中どうなってるのかわかんないけど 気持ち悪かったし!




っと インベントリの中身 ぶちまけると職人が一斉に




『なんじゃこらあああああああああああ』


っと騒ぎ出した。


「おい そのインベントリ おかしくないか!?異常すぎる!」




「時間経過なしのいくらでも入るインベントリだからね。


 全部出せって言ったじゃん。」


「アサミ・・・」「煽られ耐性低いんですのね・・・」


「そんなスキル聞いたことないぜ 保管庫いらずじゃねぇか。」


「まぁ どーでもいいけど 


内訳は オーク343匹 ワイルドベア 153匹 ウルフ481匹 ゴブリン512匹 スライム15匹 きのこ 42匹」




「これいくらになりそう?」


「おい 嬢ちゃん これはいくらなんでもひどすぎだろっ!!」


っと 怒鳴られた。残業頑張ってください。


「まずだな全部のモンスターは魔石が入ってるDランク程度ならお小遣いだけどな


 きのこ これは食べれん 証明の頭だけでよかった。」


「次にゴブリン 証明の耳があればいい それ以外はゴミだ」


「まだあるのー?」


「ウルフはまぁあんまりおいしくはないが売れないこともない。」


「ベアも 毛皮とかが防具に使えるからな 肉もまぁまぁの値段だ。」


「オークは 今回の原因かもだから 解体はちょっと待ってくれ。」


「今日は徹夜かぁ・・・」




なんかかわいそうになってきた。




『ん- やりすぎたねぇ お知らせさん なにかないかい?』


お知らせ:アサミ様は自重した方がいいでしょう。 それで解決策ですが


ないわけじゃありません。


「ほんと?」


お知らせ:先ほどの戦闘後のスキル取得の確認がされていません。


その中には 自動解体が含まれています。


「自動解体?」


お知らせ:指定した部分だけを綺麗に解体するスキルです。指定されていない部分は無限インベントリのゴミ箱フォルダにでも入れておけばいいんじゃないですかね。


「1体にかかる時間教えてくれる?」


お知らせ:10秒です。


「んじゃ それをとれる?」


お知らせ:アサミ様は 素人なので職人に使う部分を聞いた方がいいでしょう。


それをスキルが聞き 解体作業をはじめます。あとはスキルに任せればいいのです。


いらない部分もちゃんと聞きましょう。いらない部分をインベントリ内に移動させる処理も私がしておきましょう。


「今更だけど スキルが聞きってなに!!任せるとかいってるし!お知らせさん有能すぎない? 」


お知らせ:普通のことです。


「まぁ・・ 今は助かるけど」




「おじさんー」


「ん-?なんだ嬢ちゃん」


「自分で解体するから いる部分といらない部分教えてくれる?そしたら解体手数料引かれなくて済むよね?」


「まぁ 出来ればな」


「じゃ 数ちょろまかさない様に見ててくれる?」


「わかった んじゃ まずはウルフからいくか」


と いる部分 いらない部分を聞いていく。


お知らせ:工程を記憶しました。自動解体が発動します。


「ふわっ なんだ」


「スキルだよ さっき覚えた。」


「おいおい もう終わってやがる!」


「俺たちの苦労がっ!」


などなど言ってるので華麗にスルー


残業したくないんでしょ。


「こんな感じのスキルなんだけど 一人付いて必要部分教えてもらえるかな?」


「まぁ その方が早いみたいだけど 嬢ちゃんいいのか?結構な時間かかるぜ?」


「1体10秒みたいだから・・まぁ・・ 自分の始末はつけるよ。今回やらかしたし・・」


「んじゃ おめぇら 俺がつくから オークの方調べとけ!」


「うぃーす」




オーク以外を処理してる間 ダリアとソフィーには休憩してもらいやっと終わったと思ったら


「んじゃこれを受付に渡してくれ。買い取った素材の合計が書いてある。


クエスト報酬とは別にもらえるぜ」


素材だけで金貨10枚か Dランクモンスターは安いなぁ オーク以外でもいっぱいいたのに!ああ半分以上ゴミだったんだっけ。


「親方 この個体みてください」


「なぁぁぁ! 嬢ちゃん こいつも倒したのか?」


「まぁ 私 種類とかあんま気にしないし 適当に放り込んだけど」




「こいつは Bランクのオーククイーン  キングの嫁さんだ 多分 こいつが殺されたから怒り狂ってたんだろうよ」


「あー やっちゃいましたぁ」


オークキングの暴走は 私が原因だったらしい。

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