第41話

「おかしいとは?」


「まぁ おかしいことはあったな。」






「どんな!?」






「新人が1000匹以上 解体もしないで持ち込みやがった」




「どこのどいつだろうなぁぁぁ」


「こわいこわい!」




「そういうんじゃなくてさ!」


「私とタマがいるのに全然数減らないどころか応援呼んでキリがなかったの」


「それはおかしいな ギルマス何か知ってるか?」


「あそこはそこまで数はいないはずですわ。」




「あそこまで狩るつもりはなかった!どんどん来てどうしようもなかったの!」




「ん- まだわからないなぁ 調査隊を派遣してみるべきかもしれないな」




「タマのスキルがなかったら 私転移して逃げようと思ったよ!」




「タマはそんなに強いのか?」


「気になりますわねー」




「あれは反則レベルだよ」




「んとねー 倒した魔力を覚えて敵がいなくなるまで攻撃するのー」


「要するに 最初に倒した魔物の種類を覚えて その魔物が周囲で全滅するまで探して殺しまくる魔力砲」




「なにそれ こわい」




とりあえず 調査するってことで森の件は終了した




「あとはなんかあるか?」




「あるにはあるけどー」




「まぁ あれだアサミ 買うからメシにしないか?」




その言葉を聞いて他の4人もぴくっ!と反応した




「いいですわね!デザートがいいですわ!」




「アタシはハンバーガーがいいなポテト付きで」




「私は軽めの物でおいしいやつを!」




「さっきのもうまかったがまだなんかあるのか?」




「ん- そうだなぁ」




ソフィーにはロールケーキとモンブランと紅茶 


ダリアにはテリヤキチーズバーガーとポテトとコーラ


ジェシカさんにはチーズケーキとプリンとミルクティー


ギルマスにはカツカレーでいいか




「タマはなにがいい?」


「タマはねー おばあちゃんのごはんー」


「あー それはなしで」


「じゃぁさっきのー」


タマにはおいなりさんに油揚げが乗ったうどんでいいか


「私のスキル 出来立てがでてくるのがいいんだよねぇ」




「どうぞー」


「うん これもうまい ピリっとしてていいな」


「はぁー 最高ですわ」


「うんうん」


「異世界の料理ってこんなにおいしいんですねー」


「あぶらあげ おいしー」




「で 話ってなんだっけ?めんどくさくないやつで頼む」




「あー 私の世界で呼ばれやすい人の傾向かなー」




「そんなに呼ばれてんのか?」


「大変ですわねー」




「まず パターン1 英雄願望があって 誰でも助けようとして自滅する」


「まぁよくあるやつだな」


「パターン2 洗脳系を持ってるやつ これはそのうち王になろうとする」


「まぁ あるっちゃある」


「パターン3 勇者になるやつに巻き込まれて呼ばれるけど お前いらないって言われて追放されて復讐に走るやつ んで 結局その勇者より強くなって親玉倒しちゃうんだよね」


「切ないな」


「パターン4 あとはおっさんかな 無職で何も特技ないけど知識だけはため込んでるから成金になるとかー んで 金で解決するやつ」


「だいたいこんなのが多いんだけど 共通してるのは勇者になるとハーレムを絶対作る」


「で PT内がギスギスして裏切られて終わるパターンが多いねぇ」




「そんなやつらしかいないのか・・・」


「あっちの世界にはね 魔法もモンスターもスキルもないの」


「そうなのか?その割にはアサミは使いまくってる気がするが」


「ん- あっちの世界の物語とか絵本にはとにかく勇者の題材が多くて


 想像のスキルとかでどうやって生きていくかって考えるのが好きなんだよ」


「暇人が多いんだな・・」




「だから 私としても そんなのが来る可能性高いから阻止したいのよね」


「最悪なのは敵を倒して自分が世界を支配するんだとか言い出すんだよ・・」




「ん- 出来るだけ情報集めてみるが アサミの方もこれからの5年で魔王とかの情報集めてもらえるか?そんなのが来るかもならマジメに考えなきゃいかん。」


「ですわね。」




「おまえら これからどうするんだ?」




「私 この世界の事何も知らない・・」


「二人は何か知ってる?」






「ん- レベルは上げておきたいですわね。」


「そうだな 魔王が出るのは確実として 仲間も増やした方がいいんじゃないか?」


「ダンジョンとかあるの?あーいうとこレベルが上がりそうだけど」


「ああ あるぞ。」


「南の森にありますね。」








「南の森・・・?」




「「「「・・・・・・・」」」」




「まさかな・・・」


「そーですわね・・」


「あー・・・ また めんどくさい事が起こりそうだああああ」


「うぅぅぅ なんかごめんなさいいいい」


「あそこはそこまで強いやついないんだよね?Dランクモンスターが多かったし」




「ああ よくてCだったかな」


「もしかしてダンジョン内部に何かあった可能性が高いですわね。」


「あるとしたらスタンピードか?」


「ここ数年そんなことなかったはずですよー」




「じゃぁ 私 巻き込まれたの処理した?ってこと?」




「まだわからん 近いうちに調査隊を送るからおまえらも協力してくれ」


「ああわかった」


「ダンジョンに潜ってみてもいいですわね」


「ここで 冒険者がギルマスに報告にくるのだった」




「うるさいぞ アサミ!」




『コンコンっ』




ビクっ!ギルマスの肩が震える!




「え まさか?」




ガチャッ とギルド職員が入ってくる。




「マジかよおおお」




「あ いたんですね そちらのDランク冒険者のアサミさんに用があるんですが」






「私かよおおおおおお」




「じゃぁそろそろアタシらもいくか」


「ええ そうですわね。」


「ああ アサミ お前は今日からCランクだ!がんばれよ!」


「じゃぁギルマス 私も受付戻りまーす」




「さぁ アサミいくぞ!」


「あーい」




ギルド職員が何の用なのよーーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る