第34話

家の中に入った3人は泥棒などが入って盗まれている物とかないかチェックをしていた。


今はタマモも幼女姿になりはしゃいでいる。


「あ タマ 家の中では靴を脱ぐんだよー。」


ハッとしてタマモは急いで玄関に戻り下駄を脱いでまたアサミに抱き着く。


「和風だとタマの姿は似合うね」




「ここが居間 みんなでご飯たべたり ゆっくりしたりお茶したり ゲームしたり BD見たりするんだよー」


アサミのうちはご飯をたべながらテレビを見たりするので 大きなテレビがある居間でご飯を食べていた。


大き目のテーブルがあり 大きなテレビ DVD BD ゲーム機などがテレビ周辺に配置してある。


あれ ネット環境ないゲームなら出来るんじゃ?


あ 「ばあちゃーん」


『どうしたんだぃ?』


「魔力バッテリーを買おうと思うんだけどいいかな?」


『それがないと水も電気もないんだろう?買うしかないじゃないか』


「えーっと 100万円だって」


『安いもんじゃないか 光熱費 一生でいくらかかるとおもってるんだい!』




説明は 魔力によって電気 水を発生して家の内部の家電 キッチン お風呂 トイレなどの設備を


使えるようにする。


バッテリーに魔力を供給することにより再利用可能 魔力供給最大値5000 1日100使用。




「MP100で1日電気水 使い放題だって」


『いいじゃないか アサちゃん 購入だ』


「ちょっと試したい事があるんだよね。」




アサミはポチって魔力バッテリーを購入 


「えーっと どこに設置すればいいのかな」




お知らせ:玄関にバッテリーの保管場所があるみたいですね 充電器みたいなものです


そこに置くことで家中に行きわたるようです。






「ありがとー お知らせさん」


『アサちゃん 電気つけてみるよ。』


スイッチを押すと問題なく蛍光灯も点灯した。




「ばあちゃん テレビつけてDVD見てみよう 使えるか実験だよ」


『MHKKは映らないねぇ 他のチャンネルもダメみたいだ』


「DVDとかゲームは映るかなぁ。。」


『アサちゃん 成功だ!これで遊べるよ!!アニメもDVDとかBDもあるし あ 私の死んだ後のやつもあるんだねぇ こりゃ楽しみだよ!』




ばあちゃん テンション爆上げである。




まぁ ゲームは後にするとして 


お風呂 トイレと順に使えるかチェックをしていく。


「お湯も出るし トイレもちゃんと流れるね 謎魔力すごいなっ」




アサミはあとで入ろうと湯沸かしパネルをピッと押して 浴槽にお湯を張って他に移動した


1階は お風呂 トイレ キッチン 居間 ばあちゃんの部屋 客間という構成になっていた。


2階は アサミの部屋 両親の部屋 物置部屋になっている。


2階にいくと まずアサミの部屋に入りなくなってる物とかないか入念にチェックを始めた。


オタクグッズが満載で 漫画 ゲーム DVDBDの棚が部屋の壁一面に並べてあった。


ベットの横にはキャラ物のぬいぐるみや ゲームセンターで取ったグッズが飾ってあった。


机には 某アニメの黒の剣士がスターバーストストリームとかやってそうな


かっこのフィギュアがあったりする。


ちなみに相棒の金髪の方はもっていない。




さて机の引き出しの鍵が厳重にかかっている。


この中には アサミの全財産が入っていた。


各種手続きなどの書類や現金で4500万(ばあちゃんの生命保険) 通帳には両親の生命保険やバイト代など全部含めて3000万弱が入っていた。 


「あー これが換金できたらなーー なーんて」


と もう銀行で引き出すことのできない通帳を冗談でタブレットに乗せてみる




すると じゃらじゃらと床に金貨が3000万円分こぼれるように落ちてきた。


「ウソでしょ!!!!」


「ばあちゃん!!!大変!!!!」


『どうしたんだぃ?そんなに慌てて』


「通帳をタブレットの上に載せたら金貨出てきたの!現金はわかるよ 変換可能って書いてたし


でも 通帳はなくない?このお金どっからでてきたの!?」


『一応 所有物扱いでお金になって戻ってきたんじゃないのかい?地球でどうなってるのかしらんけど』




お知らせ:この場合 地球の銀行では アサミ様が解約して全額引き出したっという手続きが行われる記憶改ざんが起きてると推測します。




「久しぶりに言うよ! ご都合主義だな!!」


『よかったじゃないか』


「それで ばあちゃんの方はどうだったの?地下室あったんだよね?」


『いってみるかぃ?』


「うん 初めて入るよ。」


階段を下り 地下室のドアを開ける 


まぁ 地下室といっても6畳くらいの小さなやつだった。


そこはじいちゃんが妖怪好きというだけあって アニメグッズや白面のアレとかの漫画とかが所せましと飾ってあった。


「タマー この本にタマの事のってるよー」


「タマににてるー でもちょっと違う へんなのー」


と にこやかに笑う


「まぁ これはほんとのタマの事が書いてあるわけじゃないの」


「私の国ではタマの種族 大人気だったんだよー これはタマをモデルにしてるんだよ」


「タマ ゆうめい?なんかうれしー」


『さて んじゃ 金庫開けてみるかね。じいちゃんの財産とか現金も入ってるはずだ。


でも 宝石とかは形見だから換金したりするつもりはないからねぇ』


「わかってるよ。ばあちゃんの遺品もちゃんと保管してあるよ」




結果 現金で2300万 通帳に1400万という大金が入っていた。


『なんかあっけないねぇ どっかのダンジョンで一攫千金とかロマンだと思ってたけどねぇ』


「いや・・ これ元々私らのだし いいんじゃ・・。」


『まぁ とりあえずは当面の活動資金は手に入れたわけだ アサちゃん全額 変換してみよう』


「ん- なんでこんな大金うちにあるのかわかんないけど なんで?」


『じいちゃんの趣味 アイテムコレクターだったからね 鑑定して結構レア物がいっぱい持ってるって言ってたよ じいちゃんが隠れて金策してたんだろうねぇ。』


「じいちゃん昔から羽振りよかったけどそれでかぁ 確かおもちゃいっぱい買ってもらった。」


「こっちは ばあちゃんの生命保険と両親の残してくれたお金と私のバイト代」


「全部で金貨1100枚くらいだね。 え? マジでいいの?」


『いいんじゃないかぃ?元々私らのお金だし・・』


「えーっと・・・ タマのお金払ってもずいぶん余っちゃうね。」


『アサちゃん・・・私らには時間がないって忘れてないかい?後5年で出来るだけの準備しないといけないんだよ』


「そうだね 使い道はあとで相談するとしてとりあえず盗まれないようにインベントリ入れとくよ」




「そろそろお風呂が沸くから タマおいでー お風呂だよー」


『じゃぁ 私は念動力でご飯つくっとくよ あ 材料あるかぃ?』


「じゃぁ タブレットほいっ ばあちゃんのお任せでー」


『ふふ 任せときなさいっ!』




お風呂から上がったアサミとタマを待っていたのは




ご飯 味噌汁 肉じゃが 卵焼き 鮭の焼き魚という 日本人が大好きなメニューだった




「ああ・・・ ずっとこれが食べたかったんだ。。」


と 泣きながらアサミが食べる。


「ばあちゃん・・・」


『なんだぃ?おいしいかぃ?』


「うん・・ すごくおいしい 涙出ちゃう。」


『そうかい』




「でもね これ バフ効果あるわ・・」


『なんだって???????』




と 難聴主人公みたいな反応をするのだった。

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