第33話

ギルドを出たアサミはまず ミュー様に飛ばされた町全体を見渡せる丘に転移した。


『アサちゃん モンスター討伐だけど 覚悟はあるのかぃ?』


「命を奪う覚悟だよね。まだわからないけど 楽しんでレベル上げしようなんて思えないよ」


『倒さなかったら町に来て誰かが犠牲になるって言ってもかぃ?』


「そうだね。まだどこかでゲーム感覚だったかも」


『害のあるモンスターってのはこの世界中にいっぱいいるんだ。』


「あはは 一応テイマーなんだけどね。そんなに絶対殺すマンしてたら嫌われそうだね。」


『タマはどう思うんだぃ?モンスターと話せるんだろう?』


『ん- 頭の悪い子はいっぱいいるよぉ そーいう子はお姉ちゃんの言う事きかないで ほかの人おそっちゃうかも』


「召喚獣とかとテイムモンスターはどう違うんだろう。」


『ん-っとねー テイムモンスターはいつでもお姉ちゃんと一緒にいる感じ お世話しないとどっかいっちゃうの 召喚獣はお姉ちゃんから魔力をもらって呼び出すの。


契約して いつもは住処にいるんだけど 呼ばれたらお姉ちゃんのとこにワープしてくるんだよ。帰りは元いた場所にワープするからだいじょぶだよ』




『召喚獣の方が利口っぽいねぇ。』


「タマみたいにかわいい子だとテイムしたいかなぁ」


『そうだ アサちゃん 落ち着いたらもふもふ喫茶ってのもいいかもねぇ』


「ええ!そこは地上の楽園になるわっ!」




『タマのスキル確認もしといたほうがいいね ステータス確認だよ』






名前 タマモ 年齢3123歳




レベル 1492




種族 聖獣(神獣) 九尾の狐




HP825892101 MP125900058 幼体制限HP 5200 MP1200




力 A


魔法 S


体力 B


俊敏 S


運 B


器用さ B




スキル 人体変化 


    威圧


    聖獣の癒し


    聖獣砲


    主人転移 


    聖獣の輝き


    神獣化(幼体制限)




魔法 火魔法


   水魔法


   闇魔法


   聖魔法 制限中


   雷魔法


   氷魔法


   時空魔法 制限中




状態 健康(幼体制限)




称号 空孤


   アサミとばあちゃんの家族


   異世界の大妖怪


   勇者の相棒




加護 神獣の加護(取得経験値5倍 状態異常無効 中級攻撃無効) 




えーっと私の方にも テイムスキル 絆の力 従魔の祝福がついてるんだっけ 称号は聖獣の巫女






えーっと 従魔の祝福


テイムモンスターからの強化バフ 5分間戦闘力が2倍 つよいね




絆の力 


テイムモンスターからの信頼が高ければ テイマー モンスター共に常時戦闘力2倍 


仲良くなるモンスターは個別で条件達成する必要がある。




聖獣の巫女


聖獣が覚醒する儀式を行うことが出来る。聖獣が認めた巫女。(現在儀式不可)




人体変化はわかるっと




次 威圧


低ランクモンスターの行動を恐怖で制限できる


うん 足止めスキルか 優秀だね。




聖獣の癒し


中級回復を対象に使える。


ヒーラーか さすがだね。




聖獣砲


高火力のレーザー砲 




主人転移


テイマーのそばにワープすることができる




聖獣の輝き


中級状態異常回復 デバフ 病気を治すことが出来る


うん 混戦の時に使ってもらおう。




神獣化


これはタマが覚醒しないとダメか




魔法はだいたいわかるからだいじょうぶか




「タマ つよいねぇ 色々スキルが使い分けできそう オールラウンダーだね。」


『ふっふー タマ れでぃだからね。』


『序盤でこんな子が仲間になるとか アサちゃん チートだよ!チート!』


「運らしいけど・・・私っ生前運最悪だったんだけどね・・・」


『まぁ 異世界特典なんだろうけど 今世は幸せになりなぁ。』




「お知らせさん タマのレベルだけど これが最高なのかな?」




お知らせ:聖獣タマモは現在幼体化してますが 本来の神獣レベルを継承しています。


ですが 神獣時代のレベルは現在適用されていません。


わかりやすく言うと 神獣時代1492 聖獣レベル1 


神獣進化後 1492+ 聖獣時代のレベルの合計になります。


聖獣タマモは意識はあっても封印状態だったので戦闘は今までしていなかったためレベルが1なんでしょう。




「この子はまだ強くなるってことなのね・・・」


『さすが伝説だねぇ・・』


『タマすごいっ?すごい?』


「すごいよーーー 人には本気ださないでねぇぇ」




さって まずはかなり遠くにあるけど 広い草原がみえる


あそこに飛んで家出してみよう。




『アサちゃん 町の外だけど油断しちゃだめだよ!』




草原に逸動したアサミは異世界買い物のタブレットで操作を始めた。




『アサちゃん 久しぶりの我が家でばあちゃん泣きそうだよ・・』


「うん 私も入院してたから 久しぶりかも。」


『お家?新しいお家呼ぶの?』


「そうだよぉ タマの部屋もあるからねぇー。」


『わぁぁい』




タブレットには新しく異世界の所有物という項目が出来ていた


リストには 


家 


倉庫


スクーター


軽自動車


バイト先の小物


学校の小物


と出ていた。


庭はさすがにないか。


『あくまでも 私たちの所有物で 庭とかはないんだね』


「でもスクーターとか車はリスト出てるよ!」


『おやおや 旅の移動も楽しそうだねぇ』




さて そろそろ準備完了だ




周り誰もいないよね??




タブレットには


【広さを十分に取ってください】


【本当に取寄せますか?】


と最終確認が出てきていた。




「ばあちゃん タマ 一緒に押そう!」




「『『はいっ!!!!!!!!』』」




と3人の手が重なった。




そこから出てきたのは新築したように真新しい見慣れた我が家だった。


他にも 軽自動車 スクーター 倉庫などが目の前に出現した。


家の下の方は 魔法によりガッチリと固定されているようだ。




『ああ・・・ 久しぶりの我が家だ・・』と感動するトキ。




しかし何か見慣れないものがあるようだ


『なんか玄関に貼ってあるよ?』




【サービスで汚れない魔法をかけておきました。


全自動で掃除が完了します。


住み慣れた家でよかったですね。 ミューより】




と ミューの張り紙が貼ってあった。




「うれしいけど!サービスすぎでしょ!」


『あらー 助かるわねぇ』




「ほんとにいいんだろうか・・」




久しぶりの我が家に3人一緒に入っていくのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る