第32話
『アサちゃん ギルマスに会いに行くついでにタマのお金払っとかないかい?
いつこの町を出るかわからなくなったんだ。信用の為に払った方がいいよ ついでにモンスター討伐でCにあげとこう。』
「お金はどうするの?そんなに余裕ないよ?」
『私らの家があるじゃないか そこに貯めてたお金を換金すりゃいい。
どーせもう日本には帰らないんだからね。』
「ばあちゃん 思ったんだけどさ。」
『なんだぃ?相談事かい?』とちょっとアサミが前向きになれたかなと笑顔になる。
「あの家 インベントリにしまえるよね 旅の宿毎回使うのもったいないし インベントリから出してあそこで寝泊まりしながら旅すればいいんじゃない?」
『キャンプの小屋みたいなもんかぃ!いいね 体も休めそうだ。』
「移動する時はしまってさ お知らせさん 出来そう?」
お知らせ:異世界買い物で取寄せるアサミ様の家ですが 問題なく使えます。
また 別売りの魔力バッテリーを使えば 地球の環境通り 水 電気 トイレの排水なども使用できるようになります。お風呂 水 トイレなどの排水は魔法効果により 何もない亜空間に転送されますので環境破壊にはならないようです。
またテレビ インターネット 固定電話の使用はできません。
購入の際は十分の広さの土地をご用意ください。
「マジか・・・ じゃぁお風呂もキッチンもいつでも使えるのね!」
『便利すぎないかぃ・・?ばあちゃんちょっと怖くなってきたよ』
お知らせ:アサミ様の事を考えて 異世界買い物を従来の物より使いやすく神がサービスしたようですね。
アサミ様とトキ様が家の購入に気づかない場合は無駄になるようでした。
「ミュー様!ありがとうございます!!」
『アサちゃん ギルドに行って広い場所の情報とそこらにいるモンスター駆除の依頼受けに行こう!』
3人はウキウキしながらギルドに向かうのだった。
『今日は家の購入とかあるから目立たないように一人行動しておくれ。』
「うん そうだね さすがに家をインベントリに入れるとかアホなスキル見せられないよ。」
受付に着くとジェシカが気づいてにこやかに頷いてくれた。
「アサミさん 依頼ですか?」
「ここらに広いとこありますか?モンスターがいっぱいいるようなやつでもいいです。」
「そうですねー 南のほうに結構大きめな平野があるんですが その近くの森に
オーク ゴブリン ワイルドベア ウルフ スライム 化けきのこなど色々なモンスターの群れが住み着いていますね。」
「Dランクで倒せそう?」
「アサミさんとタマちゃんなら問題ないでしょうが十分気を付けてくださいね。パーティーを組むのも考えた方がいいですよ。」
周りを見ると
「おっ ちびっ子がなんかえらそうな事いってんぞ!」
「すぐ死ぬぞどーせ」
「ははっ 死ぬか賭けるか!?」
「かわいいじゃねぇか 俺の女になるなら助けてやってもいいかもな」
「お前 ロリコンかよ」
など ギャハハと笑いながら 言いたい放題である。
「はっ ザコ共め アサミちゃんのこと知らないな」
「お前らじゃアサミちゃんには指一本触れられないさ」
「アサミちゃん パーティー募集見ないのかな」
「アサミちゃんがほしい」
「Cランクに余裕で勝てるDなんて聞いたこと無い」
資格試験を見てくれた人たちだろうか アサミの事を認めてくれる人もいっぱいいた。
そんな冒険者にほっこりしながら手続きを済ませる。
「じゃぁ Eランクモンスター3種 Dランクモンスター2種は討伐依頼。
あそこの森には薬草 毒消し草の群生地があるのでついでにとって来てくれると雑用依頼扱いになり2件分となりますよ。薬草と毒消し草で雑用で2種。これをすべて終わらせたら昇格条件達成
アサミさんはCランクに昇格となります。依頼期限は1週間 それを過ぎると違約金を請求させていただきますね。」
「ア・・アサミ 僕と一緒にクエストしないかい?」
「おい どけ!俺が先だろう!」
「アサミちゃん あたし達のパーティーに入らない?ずっと狙っていたのよ!」
など パーティー加入の誘いをうけた。
「お待ちなさい!」
っと声がする方を見ると ソフィーがプリプリして不機嫌そうに冒険者を威嚇していた。
『フシャアアアア』とまるで猫みたいだ。
「アサミは私のお友達ですの!アサミを誘いたければまず私を認めさせなさい!」
「おいおい 【戦乙女】のソフィーかよ」
「あいつらにも認められてるのか」
「くっ Bランクのお手付きか」
と周りの冒険者もあきらめて散った。
「それで?今日はクエストですの?護衛は必要ですの?」
「今日は狩場の偵察かなぁ そこまで深いところにはいかないつもりだからソロでも大丈夫(転移あるしね)」
「(危ないことがあったらすぐ転移なさい あなた無茶しそうだから心配ですわ)」
と 転移のとこは小さく会話する。
「じゃぁ 行ってくるね。」
「ええ お気をつけて。」
アサミの冒険はこれからだ。
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