第26話

ミューの留守電の通りに朝9時から通話を始めたアサミとばあちゃんとタマ




異世界に連れてきてくれたミューに対して2人ともとてつもなく感謝をしてるのだが 


ちょっと対応が雑すぎるのではないかと不安になってきていた。


悪い人ではないのはわかっているのだが なんかこう もうちょっとどうにかならないのか。


通話の対応とかさぁ・・


とか


勇者にするとかいってなかったよね!


とか


スキル取得とかご都合主義すぎない?


とか


タマに会えたの絶対偶然じゃないよね!


など いろいろ聞きたいことがいっぱいあった。




なので 起きたらまずお風呂に入り、朝ご飯もちゃんと食べ


異世界買い物からデザートや飲み物を補充し


通話が長くなっても お腹が減っても大丈夫なように


宿の部屋で準備をして


朝9時になったら即 通話をした。


その瞬間 この間とは違うが明らかに現世ではないとわかる場所にワープした。




そこには 微笑みながらイスに座ってこちらに手招きしてるミュー様がいた




【3日ぶりですね アサミさん】




「ミュー様 おはようございます。あの いきなり呼ばれたのでお土産とりあえず


ケーキです。」


『ミュー様 わざわざお招きいただきありがとうございます。』


【ええよく来ました。お座りなさい。お茶にしましょう】




と テーブルに2つイスが出現し アサミとばあちゃんに座らせた。


ポンっと魔法で紅茶を出し お土産のケーキが一緒に現れた皿に出現した。


タマはテーブルの上で寝ころんでいた。


【あ おいし 地球やばいですね。】


にこやかに笑うミュー様にちょっと親しみを覚える。


【今日こちらにお呼びしたのは 聞きたいことがあったのではないですか?】


と そこでタマがミュー様の手に頬ずりした。


『神さま?タマね お姉ちゃんとおばあちゃんに会えたの ありがとぅ。』




【ええ よかったですね。私が夢で告げた事を理解していましたか】


『うん なんとなくあったかい気持ちが伝わってきたからタマまってたよ。』


【あなたがこちらに迷い込んで約1500年ひとりぼっちでいるのがとてもつらそうでしたからね】


『うーん 1500年前から前のことは おぼえてない?かも?』


【そうでしょうね あなたの記憶を消したのは私ですから】


「それって一体?!」


【この子が1500年前 時空魔法によりこの世界に迷い込んできた時


私はこの世界に耐えられないほどのこの子の能力に必死でした。】


「そんな ミュー様ほどの神でも?」


【覚えてますか?私は新人女神なんですよ そんな力が強いわけじゃないんです】


「ああ そういえばそういってましたね」


【この子の体は傷つきながらも私にこう言いました。】


【疲れた 眠い はっちゃけすぎた 休ませて】


【と】


「軽いなっ」


【まぁ 私もこの子の種族名 鑑定したとき ちょっと泣きそうになってましたし?】


「まぁ 九尾だしわかりますけど・・」


『伝説だからねぇ。』


【で これは関わってはいけないとは思ったのですが】


【私は戦い疲れて今はほとんど力が出ない なんか世界がめんどくさくてムシャクシャしてやったが後悔はしとらん。】


「どっかで聞いたセリフだなっ」


【この世界で少し眠らせてくれぬか。礼は起きたらしてやろう】


【っと 半ば強制的にこの世界にいさせろっと脅された形になっちゃいました。】


「うちのタマがなんかすみません。」


「えーっと 幼体制限ってなんです?」


【それは今のこの子の状態ですね 眠りにつく前 彼女はこう言いました。】


【もう全部忘れてやり直したい。過去とか消したいわぁ。もう日本滅べっと】


「一体何があったんだ!!!」


『さすが伝説』


『タマ ほろべなんていわないよぉー』


「もうそんなタマじゃないよねぇ!」


『うん お姉ちゃんとおばあちゃんの家族だもんっ』


【いい子に育ちましたね。 で】


【黒歴史を消したいっていうのは理解したのですが 彼女が地球で何したのか怖いから聞けないし?】


「歴史は隠された」


【彼女は私にこういいました。なんかもー 優しくされたい 追い回されるのとかもうつらい。】


「なんか散々な目にあったのね。」


【生まれ変わったらマジメな子と相棒になってペットみたいに暮らしたい】


【じゃぁ あなたの力が戻るまでゆっくり休んでください。いい子がいたら紹介しますから】


【えらそーな男と陰謀企てる男とナンパな男は勘弁だ】


【私は弱化する。力が戻るまで神獣でもなくなるだろう 今の私は消えるだろうが】


【未来の私が幸せそうならそのままの性格で生きていかせてくれ】


【力が戻ったら この私が神獣として この世界を守ろう。】


【そこで彼女の残りの力を借りて記憶のリセットに成功しました。まぁほぼ彼女のおかげなんですけど】


「なるほど ミュー様がタマに危害を加えるために幼体化させたわけじゃないんですね?」


【ええ その通りです。彼女の願いのために 彼女の力を借りて封印状態にしました。】


【世界を守るっという言葉が本当ならば この子はもう少しで自分で覚醒するはずです。】


「ではそのマジメそうな紹介されたのが私?」


【ええ この大陸には勇者の家系がいくつかあるのですが この間説明したように】


【あなたの転生予定だった一族は 絶滅しました。】


【それで転生予定だったあなたを私が見極めるつもりで私と面会になったということです】


「イジワルとかじゃなくて?」


【イジワルなんてしませんよっ!私は確信しました。あなたはちょっと物語の勇者とかが好きで憧れていると】


「まぁ ちょっとは興味もあったけど。。」


【そこで あなたを次代の勇者として 九尾と出会わせようと思ったのです。】


「え でも タマは何年も前から夢で見たって言ってましたけど」


【それはそうです。この計画は5年前トキさんが亡くなった時から始まっているのですから】






「え?」

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