第17話

お知らせ:聖獣が仲間になりました。 これにより 新しいテイムスキル 【絆の力】【従魔の祝福】を習得しました。称号【聖獣の巫女】を獲得しました。




『アサちゃん また隠さなきゃいけなそうなのついたねぇ。』


(うわぁぁ・・ どんどん人間離れしてる気がするよぉ)


『お姉ちゃんすっごーい お姉ちゃんといると力がわいてくるみたい きもちぃよぉ』




そこで今まで空気のようだったギルマスが慌てて話しかけてきた。




「おい お前すごいな このモンスターは誰が近づいても懐かないことで有名だったんだぞ。


しかもすごい大人しい まるでお前の事を絶対に離さないみたいに見える。」




タマは嬉しそうに アサミの肩に乗ったり 頭の上に乗ったりして頬ずりしている。


「ええ この子はもう私の家族なんですっ ずっと一緒です!」


「そうか よかったな!いい主人が出来たようだ。あとは支払いの方だがだいじょうぶか?」




「ええ この子の為ならいくらでも払います!」


「ああ・・ そのな。普通のモンスターなら金貨1枚とかなんだが このモンスターは希少種でな


国からの指示で少し高くなってしまう。それと生態調査のために成長具合に応じて報告義務がある。なにせ見たことのない種類だからな。モンスターのスキル 特性とか未知なんだ。それは約束できるか?」


「たまにきてこの子の鑑定結果とか特技とか見せればいいんですか?」


「そんな感じだな。レポートにして俺に提出してくれ。めんどくさいけど。」




「値段の方だが 金貨50枚なんだが・・・。分割でもいいが払えるか?依頼報酬から天引きもできるが・・」




『アサちゃん 一括だと怪しまれるかもしれないよ 払えるだろうけどここは分割と天引きにしてもらおう 異世界買い物もあるしねぇ。』


(金貨50枚だと500万円かぁ この子の価値知らないのかな 500万とか安すぎるでしょう!


まぁこの子の為ならいくらでも稼いであげるわ!さすがにこんな小娘が50枚一気に払うとか怪しすぎるよね 依頼を受けながら完済をしよう)


「ギルマス 返済期限とかは?あと依頼の相場とかわからないよ。」


「そうだな 色々あるがAランクの依頼が金貨100枚が最低って感じだな 最低のEランクが1回の依頼で討伐系が銀貨5枚とか雑用が銀貨3枚とかだな。あとは討伐したモンスターの素材などもギルドで買い取っている。そのお金は冒険者に行く が少し手数料で引かせてもらうがな。返済はまぁ お前なら大丈夫だろ。」


「え?なんかやっちゃいましたぁ?」




「お前なぁ このギルドの初めての玉ピカピカさせといて何言ってやがる!しかもそのペット!


もうお前は目立つ!逃げようとしても無理だろうよ!まぁ逃げたら冒険者資格剥奪で指名手配も付くだけだ。そこは心配しとらん。」


「うへぇ・・ 目立ちたくないのに!てかギルマス 言い方!なんか盗賊みたいですよ!」


「うるさいな!顔がこわいっていうんだろ!気にしてることわざわざ言うな!」


「じゃぁ とりあえず手付金で金貨10枚払います。」


「お前 どっかの貴族とかじゃないよな?ガキがこんな金持ってると危ないぞ。」


「ああ 実家が商家なので この町に来たのも商売の修行で寄ったんです。いい出会いもありましたけど。」




と タマを見て笑顔になる。タマもそんなアサミを見てホッペにキスをする。




「実家の支援で冒険者しながら商売もしようと思ってるので多分返済は出来ると思います。」


「わかった。じゃぁ このペットの従魔登録もするからこっち来てくれ。」




部屋の端っこには 係の人が座ってまっていた。ここは従魔用品とかの販売もしているようだ。


受付のお姉さんは タマのかわいさを見て ソワソワしているようだ。


「ここでは 冒険者の皆様の従魔の登録をしています。お好きな首輪を買ってください。


その首輪に契約者の血を垂らすと従魔登録完了です。」


「タマ かわいいねぇ。どんなのが好き?」


『お姉ちゃん タマ 女の子なの れでぃぽいのがいいの!』


「レディって・・ じゃぁ このピンクのリボン付いてるのにしようか!」


『!! タマそれがいいの!』


「すみません これお願いします。」


「あの その子 懐かないって有名な子ですよね。話してる事わかるんですか?すっごい甘えてますけど。珍しい。」


「ええ・・ タマとは絆があるんです!!」


と 適当にごまかすアサミだった・・・


「あの 触ってもいいですか?」


「タマいい?」


『ん- ちょっとだけなの』


「どうぞー」


「うわあああああぁ モッフモフ。かわいいいいいい。ふにゃーーーー」


と なんかテンションがすっごい上がったお姉さんだった。




首輪に血を垂らしタマが従魔登録を終了する。


「ではタマちゃんの登録は以上です。あの・・たまに触りに行ってもいいですか?」


とお姉さんと別れる。




あ そういえばタマのこと鑑定してなかった。


「タマ 鑑定してもいい?」


『ん- いいよぅ。』




【鑑定】発動

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