第3話

トキが使ったスキルで出現したのは お年寄り用スマホだった










「え スマホって・・・ ネット繋がってるの?」






『そうみたいだねぇ。謎電波繋がってるんじゃないのかぃ?』




【鑑定】 発動




結果


スマホ トキ用のスキルアイテム 生前使っていた画像やフォルダは使用可能


検索は地球の事なら大抵出てくる。






「うん スマホじゃん 通話できないけど 私もってないから検索用だね。」




『アサちゃん 甘いよぉ ぷよぷよが入ってる 他にも色んなゲームあるんだよぉ』




「ゲームじゃん!ゲーム用じゃん!」




『でも アサちゃんの写真とかもあるんだよぉ。』


「あー ママの写真もある。ちょっとうれしい。でもさー 知恵袋って おばあちゃんが賢者並みになったりするんじゃないの?なんでも答えれるとかさぁ。」




『ばあちゃん 高卒だからねぇ。主婦業なら長いんだけどねぇ。』




「ばあちゃんがわかんないことをスマホががんばるってスキルなのね。うん。おばあちゃん 地球の知識で無双やっちゃう?」




『アサちゃん 知ってるよ。マヨネーズ作っとけばいいんだろぉ?ばあちゃん知ってる。


あと オセロ オセロでお金儲けするんだねぇ。』




「ばあちゃん知らない間になろー系なってた。」




『ばあちゃん小説好きだからねぇ よく読んでたよ。大体追放されたら無双するんだよねぇ。』




「じゃぁ スマホはいいとして後で検証しよう。私のスキルなんだけどさぁ。異世界買い物って


あれだよね?こっちのお金で地球の買えるやつ。」




『アサちゃん それはなろー系で無双するには絶対取るスキルだよぉ。こっちは大体食文化も文明レベルも低いんだよ。地球の商品がないと解決しないことだってあるさねぇ。』




「そーだよね。塩100円のとかこっちだと1000円とかな気がする。町で調査しようか。で これどうやって使うの?使ってみるね。」




【異世界買い物】発動 






タブレットが出現した。






『なんか出てきたねぇ。これで注文するんじゃないかい?』




タブレット画面には 異世界買い物ストアーの表示が出ており、さまざまなジャンル毎に品わけされているようだ。




「ん- これ amasonと同じだわ・・。地球人にやさしいなぁ・・。」




『ばあちゃん PCがほしいねぇ。こっちからネトゲ繋がらないかねぇ。あとはスクーターがあればうれしいかもねぇ。長距離は足が痛いし。』




「いや ネトゲ今しないでよ!私 勇者だし!まだその話ミュー様に聞いてないんだから!てか ばあちゃん 浮いてるじゃん。歩かなくていいでしょ!」




『そうだ アサちゃん 換金率はどうなんだぃ?お金あるのよねぇ?使ってみたら?』




トキの言葉を聞き アサミはインベントリーからミューの贈り物のチェックを始めた。


中には 金貨100枚 銀貨100枚 銅貨100枚 鉄貨100枚 毛布が1枚 水がペットボトルで2リットル入っていた。




「ミュー様ありがとうございます。ばあちゃん これで半年持つのかなぁ。で地球のお金との換金率だけど」




アサミが金貨1枚タブレットの上に置くと スゥーっと画面に吸い込まれていった。


タブレットの金額には10万円が入っていた。次々お金で価値を調べていく。




「鉄が10円 銅が100円 銀が1000円 金が10万円みたいだねぇ。このタブレットにお金置いたら注文出来るみたい。」




『アサちゃん お願いがあるの。体を貸してほしいのよぉ。』




「ああ それもあったね。 おばあちゃんの憑依 どんななんだろうね。やってみていいよ。」




『うん ずっと言えなかったけど アサちゃん 買い物でデザート頼もうとしてたのは知ってるのよぉ ばあちゃんも食べたいし ではいくよぉ』




スキル【憑依】発動




トキの体がもわもわーと霧状になり アサミの口の中に侵入していく。


ちょっと見えてる人がいたら不気味な感じであった。そしてトキの体が消えた時 アサミの目が開いた。




「アサちゃんになったよぉ。体が軽いねぇ。アサちゃん どんな感じだい?」


(ん- 感覚はあるよ。自分の中に自分がいるってのがわかる。ばあちゃんの口調がちょっと気になるけど。ばあちゃん 買い物してみようか!私 プリン食べたい。)




「はいよぉ。検索 プリン アサちゃん 800円のプリンでいいかい?おいしそうだし。」


(800円!いいの!?150円くらいのでいいと思ったんだけど!)


「いいんだよぉ アサちゃんの体だからねぇ。こっちの世界で初めて食べるのがプリンだけどいいかい?」


(よし ばあちゃん タブレットで決済していいよー。)




トキが決済を押すとシューっとダンボールが現れゆっくり地面におちた。


それを開けるとプリンが1個だけ冷蔵庫から出したばかりのような冷たさで置いてあった。








「ああああああ アサちゃん 大変だよぉ。」




(ばあちゃん どうしたの!?何か問題あった?!)
































「スプーンないよぉ・・・・・」


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