第12話再生
ロウソクに火を付けた。
私はそのロウソクを口に投げ入れる。
身体の内側から徐々に焼かれていき、私の身体は骨になる。
骨になった身体を包丁で丁寧に削っていく。
いらない部分、古い部分を入念に削る。
綺麗になった骨に動物の肉を付けていく。
丁寧にペタペタと。
接着剤を用意し、張り合わせる。
隙間なく骨に肉を埋めていく。
ある程度、骨に肉が付いたら糸で丁寧に縫っていく。
肉と肉を丁寧に結ぶ。
仕上げは皮膚だ。
さっき剥いできた人の皮を貼り付ける。
この作業がなかなか難しい。
重ならないように丁寧に。
貼り付ける際には、血を流しこむ。
この血はネズミの血なのだが、不思議と皮膚を張り合わせるのに役に立つ。
「よし、上出来だ」
あとは倉庫にある耳、目、鼻をねじ込む。
口の穴を包丁であけてと。
最後は髪の毛、眉毛を糊で付けたら完成だ。
生まれ変わった私の出来上がり。
さぁ、これから新しい人生の始まりだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます