第9話デンジャラス大会

「さぁ!さぁ!今年もやってまいりました、デンジャラス大会。参加者はどんなシーンを見せてくれますでしょうか」


「まず初めは人間砲丸投げ!ルールは簡単。投げる側と投げられる側に分かれ、遠くまで飛ばせたチームが勝ちになります!」


ブンブンブン!


辺りは人間が人間を回し、投げ飛ばす異様な光景が広がる。


「あ~と、Aチーム頭が折れてしまったので失格です!

Bチームは頭が綺麗に地面にめり込みました!10メートル、新記録です」


隣りではチェンソー合戦がスタートしている。


ルールは相手の頭を切り落とし、最後まで生き残った人の勝ちだ。


「チェンソー合戦、激しい戦いが繰り広げられております!

おーと!CさんとDさんの斬り合いだ。

Cさん、上手くDさんの足を切断した!

足がない、Dさんピンチ。

Cさん、容赦なくDさんの頭を切り落とし、勝利!!」


ウィーン!!


血しぶきが飛び散る。


頭が地面に転がる。


奥の会場では、早食い競争が行われている。


食べるのは人間の肉。


自分が選んだパートナーの肉を食べるのだ。


食肉として確定された人間は、巨大なミキサーに投入される。


たまに暴れるやつもいるが、係員が複数人で投げ入れる。


「Eさん、早い早い!完食なるか?!

あっとEさん、苦しそうだ。

どうやら人骨が喉に詰まったらしい!

大丈夫か?

倒れた、倒れた!

Eさん窒息死により脱落~!」


血みどろの会場。


阿鼻叫喚の地獄絵図。


選手は泣き叫び、客は歓喜の声を上げる。


大会はまだまだ続く...




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