第8話ジェットコースター

遊園地に友達とやってきた。


遊園地に来たらやっぱりジェットコースターに乗らないと。


話しがまとまりジェットコースターに乗ることになる。


長蛇の列を並び、遂に私たちが乗る番に。


シートベルト、安全バーを固定。


「皆さん、行ってらっしゃーい!」


店員さんの掛け声と共にジェットコースターが動きだす。


ガタガタガタ。


ジェットコースターがレールを登っていく。


ガタガタガタ。


頂上付近。


「あ、もう落ちる!」


「キャアー!」


ジェットコースターが一気に加速し、急降下。


身体が激しく左右に振られる。


凄まじい重力が身体にかかる。


ゴー!


ジェットコースターはレールをかけ抜ける。


その時、上から無数の塊が降って来た。


生首だ。


人間の生首が大量に降って来た。


「来た来た来た!」


ジェットコースターに乗っている人達は、生首に当たらないように動ける範囲で頭を動かす。


パコ!


私の後ろの席で鈍い音が。


血しぶきが私の席まで飛んできた。


どうやら降って来た生首が、後ろに乗っていた人の頭にぶつかり割れたらしい。


パコ!パコ!


前からも後ろからも音が聞こえる。


血しぶきが見える。


「けっこう死んだな!」


隣りに座っていた友達が大声でそう言った。


ガガガー!


ジェットコースターもラストスパート。


ループしたレールを上り、ジェットコースターはかけ抜ける。


ガタ!


ジェットコースターが逆さの状態になった瞬間。


「あー!!!」


隣りの席の友達が落ちていった。


ガタ!ガタ!


「うゎー!」


響く絶叫。


5~6人落ちただろうか。


前の席はずいぶん空いた。


後ろの席もガラガラだろう。


プシュー。


ジェットコースターが乗り場まで到着。


「なんとか生き残れたな...」


どうやら私は生きて帰って来れたようだ。


「おかえりなさーい!」


私に近づきながら、明るく声を掛けてくれる店員さん。


ブス。


頭に物凄い衝撃と激痛。


私は店員さんに、包丁で頭を刺されていた。


どうやら私は生きて帰って来れなかったようだ。


私は息絶えた。


































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