第4話暗い街

私の街ではちょっと変わった習慣がある。


それは電灯を一切使わないことだ。


街にも電灯はなく、家にも照明はない。


スマホ、パソコンなどは昼のみ使うことを許される。


夜に光が放つ物を使用すると、法律で処罰されのだ。


窮屈な決まりのようだが、案外慣れれば大丈夫なものだ。


最近では暗闇でも周りが見えるようになってきた。


暗闇に慣れてくると可笑しな者まで見えてくる。


鬼のような者。


頭が曲がった者。


大切なのは話しかけないこと、触れないこと。


そして異形な者達を尊重すること。


いずれ私たちもあの者達の仲間になるのだから...。


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