学園ごと集団転移！～巻き込まれたけど何のスキルも得られなかった納入業者の俺、どうやら一人だけ『違うゲーム』の能力（システム）が使えるらしい～

第25話 有料ＤＬＣ反対！！

たぶん読者様全員に『ここの作者コメント不必要だろ！』って思われてそうなので本日二話目の投稿です・・・

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　非常に胡散臭そうな目をしているリアちゃんに見つめられながらも一人ルンルンと収穫作業に入る俺。

　ほら、最近味付けが『薄味醤油』一択だったじゃないですか？

　もちろん『醤油っぽい味がある黒みがかった発酵食品』ってだけで醤油かどうかは不明なんだけどさ。

　当然の様に原材料の確認などをしてはいけない。不幸になることはあっても絶対に幸せにはなれないから。

　そんな質素な食生活を余儀なくされていた俺と少女の目の前に現れたのは新しい農作物。そのへんに生えてる草ではなく作物なのである！

　トウモロコシって甘いじゃないですか？

　じゃがいもも品種によってはそれなりに甘みがあるじゃないですか？

　そう、俺は今っ、とても甘味にっ、飢えているのだっ！！

「てことで完成したのがこちら！こんがり焼いたとうもろこしとじゃがいものガレット風ー！」

「うちにある竈よりも原始的な見た目でどう見ても使いにくそうなのにあなたが妙に使いこなせてるのが何となくくやしいです……」

　もちろん調理は作業小屋の竈を使用した。というよりもお家にある普通の竈では調理スキルが発動しないから火起こしすらままならないのだ。

「さて、肝心のお味」

「何ですコレ！？黄色い実の一つぶ一つぶからほとばしるこの甘味……セウユとの相性までバッチリとは……そしてこちらのお芋、食べたことのあるヌルヌルした長いやつとは全然違うんですけど！？外はカリッと、それなのに中はほっくり……軽くお塩をふっただけなのに美味しすぎじゃないですかね？あ、そのトウモコロシはわたしのですから食べたいならあなたは次のを焼いてください」

「不審そうに見つめてたくせに家主さんがすごい勢いで、文字通り食いついて来た件。今日明日では食べきれない量があるからお皿を抱えて独占しなくても大丈夫だからね？あとそれは『とうも殺し』なんて物騒な名前じゃないからね？」

　気に入っていただけたのなら幸いである。ちなみに『セウユ』と言うのは黒い調味料である。

　うん？『じゃがいもと言えばコロッケじゃないのか』って？

　コロッケって揚げ物だよ？俺は『調理』スキルがあるからどうにかなりそうだけど竈で油の温度管理なんて出来るはずないじゃん。

　いや、そもそもさ『貧乏なお家にじゃがいもしかなかったからコロッケ作ってやったよ！』なんておかしいからね？調理に使えるような油、それの揚げ物に使えるほど大量の油が買えるお家が貧乏とかありえないからね？

『魔物肉から油を搾り取ってるから油は安いんじゃないのか？』その前提なら肉もそれなりに安くないとおかしいんだよなぁ。

　まぁそんな裏事情ならぬ油事情はさておき。ここ数日と言うか一週間で大量の棍棒を作ったおかげか『１』まで下がっていた生産スキルも７まで上がったので（日々の往復採集作業で農業も９になった。ついでに広範囲にわたって無駄な草刈りとかもしてたからね？）『鍛冶』に続き今度は『機織り』技能を研究。特に戦闘はしてないのに『近接戦闘』が３から４に上がったのは量産したのが棍棒だったからだろうか？

　それなら『遠距離戦闘』の為に弓の量産も不可避であるのだが。なお普通に弓の稽古をしたほうが経験値が溜まりそうなのはおいておくものとする。

　てか言い方が大げさだよな研究、本当に机の前に坐るだけになっちゃってるのに研究。

　この『機織り』で作れるようになるのは『糸紡ぎ機』と『機織り機』。つまり糸と布が作れる様になるのわけだな。裁縫？そっちは『機織り』の後に取れるようになる発展スキルなんだよなぁ。

「てことで機織りの力、目醒めるがいい！」

　前回も叫んだから今回も叫んでみたけどポップアップウインドウ上をタップするだけなので全く口に出す必要はない。

　鍛冶は『生産』スキルポイントを『５』とられたけど今回の『機織り』スキルは『３』だった。

　まぁ次の『裁縫』スキルは『５』ポイント必要なんだけどな！

　せっかく作れるようになったんだから『糸紡ぎ機（手回し式）』と『機織り機（ギコギコバッタン式）』を作業小屋の中に設置することに。

　八畳くらいの空間に『竈』『解体台』『研究机』『木工作業台』『糸紡ぎ機』『機織り機』が詰め込まれてるのでそろそろ広さ的に限界である。

　鍛冶の技術を取ってあるから『原始的な製鉄施設（たたら製鉄）』と『鍛冶場』も設置できるんだけどさすがに別棟を建てないとどうにもならないな……。

　てかその二つを作ろうと思ったらまた別に『石材加工』技術が必要だと言う。

「てことで早速糸紡ぎかーらーの弓制作！そして肉パーティ！……あれ？ああ、そりゃそうだよな」

　うん、糸の材料、綿、羊毛、絹とか何も無いよね。

　でも大丈夫！だって『機織り』技能を追加してことで『種まきリスト』に綿花が追加されてるから！

　もちろん収穫まで時間はかかるんだけどね？

「とりあえず裏の畑の拡張からはじめるか……」

　と鍬をふるってたらリアちゃんがリズミカルに「トウモコロシートウモコロシー♪」と歌っていた。

　残念ながら新しい畑で育てるのは食べ物じゃないんだ。

　てか綿花からは木綿だけじゃなく『綿実油』も作れるはずなんだけどアレは『バニラ版（普通のゲーム）』では実装されてないし『ＭＯＤ（追加要素）』を入れることが出来たら『リストを表示しますか？』

　……えっ？ＭＯＤの追加とか出来るんだ！？

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『近接戦闘３→４、遠距離戦闘２、建設２→４、採掘５→６、農業６→９、調理４、調教１、生産１→７→４、芸術２、医療０、知識10、外交５』

【研究で『機織り』を追加】