応援コメント

屍喰い蝶 1」への応援コメント

  • 物語の展開が気になりながらも、
    >海だけはいつまでも糧を与えてくれると信じていたからだ。
    の文章が、読んでいて何だか心に響きました……!

    読みながら、何となく海を想いました。海はなんだか、懐かしいような、色々な生き物の生命が生まれたり帰っていったりして、何だかお母さんみたいな印象? があるかも……と思いました。なので、うまく言葉に出来ないのですが、もしも海に見放されてしまったら、私は凄く哀しい気持ちになる気がする……と感じました。

    急速に進む過酷な飢饉で、少しずつ飢えて追い詰められていく和田津集落の島民(と大浦集落の島民)たちの心情を思うと、少しずつ飢えて苦しみながら時間が進んで、仲間もどんどん死んでいくの、絶望的な気持ちだったろうな、と思いました。

    (「三月二十日 4」で、「ガードレールを挟んだ向こう側」の崖なからもし落下して、即死ではなく少しずつ死んでいくのは怖いだろうなあと感じたことを思い出しました。)

    もし飢饉が起こらなくても、惣領の父子の火丸さんと恒世さんは、なんだかやっぱり意地が悪い性格だったのかも……と感じました。

    立場を利用して魚を独り占めにしたりもしていたようだし、みんな飢えて困ってるんだから、魚はみんなで分けたらいいのに……! と思いながらも、心のどこかで、でももし実際私が惣領家だったら、やっぱり自分だけは確実助にかりたくて、魚を独り占めしちゃうかも……とも思ってしまいました(私も意地が悪いかもです……)。

    火丸さん恒世さん以外の、島の仲間を食べて生命を繋いだ島民たちは、そうしないと自分が死んでいたとはいえ、飢饉が過ぎたら、自分をすごく責めるんじゃないかと思いました。

    (普段、魚や作物は普通に食べているのに、人間を食べることは凄く抵抗があります、なんでだろう……、と、脱線してるかもですが、読んでいて思いました。)

    鯨(勇魚)の臓物の間にあった黒い玉。刃を入れると視界が真っ赤になって、気づくと玉はなくなり、小さな赤い蝶の群れに……!
    この玉の蝶? はなんだろう、明らかに普通の生き物じゃない、人智を越えた感じのもの……! 島民大丈夫かな、鯨は恵みだけじゃなくて、災いももたらすんじゃないかな、とハラハラしてきました!

    島民が飢えてるところに流れ着いた鯨は、美味しいところだけではなくて、得体のしれない怖いものもセットになってついてきた……! と思いました。

    でも、鯨も、中の玉もとても怪しいけれど、島民は今は鯨を食べないと……! とりあえず早く何か食べてほしい……! とハラハラじりじりドキドキしながら読んでいます。

    続きどうなるんだろう? と、楽しみです。(そして怖いです)。どうなるんだろう……!

    作者からの返信

    @irodori-mikan様

    いつもありがとうございます!

    海をイメージしていろいろなことを考えて下さってありがとうございます。

    確かに海にはいろいろな面がありますね!
    与えるばかりでなくて奪うこともある気がします。

    火丸は父親の恒世より強いですね。親なんだけど怒鳴りつけたりします。
    乱暴者で、利己的です。
    だから争いが起こるとすぐに人を殺したり、
    今回みたいな非常事態だと誰よりも早く理性も捨ててしまいますから
    誰も火丸に逆らえないんでしょうね。

    多分、そんな恐ろしさ(現実的な)と得体の知れない球の怖さも一緒に味わって下さっているのではないかと思います。

    irodori-mikan様に人の怖さが伝わっていると、とても嬉しいです。

    これからさき、どんどん、ハラハラドキドキが増えるようにかけていたら!と思います。

    楽しんでいただけたら嬉しいです!