コミュ障が行くオフ会

 二次創作ジャンルでは気の合う者どうし、またはジャンル全体で呼びかけがあったりしてオフ会なるものが発生することがある。私は規模の大きいジャンルにいたことがなかったので、オフ会の頻度や集まる人数もそんなに多くは無かったように思う。


 私はそもそも集団行動が苦手で引っ込み思案である。オフ会の誘いがあるとそういう場に慣れないと、と思って自分を偽って勇気を出して行くのだ。


 これまで何度かオフ会に参加してきたが、ジャンルによって毛色が異なる。完結漫画のリバイバルや歴史系ではそれなりに年齢が落ち着いた人(察し)が集まるし、ゲーム系だと若い子が多い。


 集団オフ会ではネットで知り合って顔を初めて見る人と話して盛り上がったり、普段読んでいる本の感想を直接伝えられて嬉しかったり、楽しい思い出も多い。

 しかし、微妙なオフ会もあったなあと振り返る。


 ジャンル新規で入ってきた人が呼びかけた会に行ったことがあるが、ジャンルのファンというよりメンバーはその方の知り合いばかり、別ジャンルで壁大手だったらしく何やら言葉の端々に弱小ジャンルを小馬鹿にする発言や自慢話がナチュラルに入ってくる。

 居心地が悪くて二度と関わるまい、と思った。


 ある会で印象深かったのは、人気作家には尻尾振っていくがそれ以外にはお高くとまっていた人。あまりにも露骨な態度だったのでああはなるまいと反面教師として覚えている。


 ちやほやされたい人、人によって態度を変える人、ターゲットと仲良くなりたいばかり他の人をないがしろにする人。オタク系オフ会はこういう傾向が強いのだなあと思った。もしかしてスポーツや趣味の会でもこんな人は普通にいるのだろうか?あ、そもそも合コンだとこんな人ばかりか?


 とはいえ、自分も年齢が上がって落ち着いたジャンルでは大人の対応の人が多くて対話ができる心地よい空間でほっと安心した。


 私は人気作家であったことはないので、人が集まってくるタイプではなかった。

 しかし、集団オフ会で出会った人で価値観が合う人、気の合う人と個別にイベント後に食事に行こうと誘ったり誘われたりしてご縁が続いている。

 そういう意味では出会いの場であるオフ会は良い機会だったと思う。

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