焦げたチャーハン

 とつぜんのグルメネタと思いきや、創作に関する話です。

 以前、務めていた会社の近所に新しいラーメン屋が出来ました。ラーメン好きの私としてはぜひチェックしたいところ。職場の同僚と共にお昼を食べに繰り出しました。

 ラーメンと炒飯のセットを注文したところ、ラーメンはそこそこ美味しかったのですが、炒飯がこれ金取るのか!?というくらい焦げ焦げで、同僚たちと顔を見合わせました。


 一度こりゃ駄目だ、と思ったらもう二度とその飲食店に行かない人と、他のメニューは良かったしそのうち改善があるかも、とまたチャレンジする人と二通りいます。

 私はどちらかというと後者です。それなりに良い点があれば他のメニューを試してみよう、と何度か足を運んでみます。

 それでもイマイチだとさすがに行きませんが。


 ここで創作の話と重なるのですが、作品を公開したときイマイチかなと思いながらとりあえず更新だ!とアップしたときのクオリティを初見の読者はどう思うかです。

 一度ダメだと烙印を押したら二度と読んでもえらないかもしれません。私は飲食店に関して厳しい人を知っています。一度の焦げ炒飯を許してくれない人なら、二度と読まない。


 それならば、しっかりプロットを練って校正してこれで自分も心底納得!という作品を時間をかけて出す方が良いことになります。

 しかし、書いたらやっぱり更新したくなる性分なもので、そういうときには焦げチャーハンのことを思い出します。

 不出来な作品を読んだ初見の人から見放されてしまうかもしれないというリスクです。


 ちなみに、そのラーメン屋はラーメンはまずまず美味しかったので、1月ほど経ってもう一度行ってみました。すると、チャーハンが焦げてない!しかも美味しい。

 チャーハンの腕が上達したのです。あんな焦げチャーハンを出していたのに。これには感動しました。


 甘いぞ、と言われるかもしれませんが見放さなかった読者とこういうご縁があってもいいのかな、と思っています。焦げチャーハンを出さないことに越したことは無いのですが。


 余談ですが、自分としては味やコスパがリピートの第一条件ではありますが、店の雰囲気、店員の態度が悪ければそっちの方が二度と行く気にはなりません。こうはならないようにしよう、と思っています。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る