初めての擬似創作

 中学生のとき、図書館に集まる仲間たちで創作活動をしようと意気投合しました。漫画や小説の話で盛り上がったり、創作小説や漫画を見せ合ったり、オタクな集まりでクラスの友達よりも深い絆がありました。


 私は小説で創作をしようと思い立ち、構想を練り始めました。

 その時考えたのが、好きなゲームの設定を借りた吸血鬼ものです。設定を借りた時点で一次創作なのか疑問なのですが、当時はオリジナリティにこだわりがなかったんですね。


 高校生男子が主人公で、日本人で身長190センチ以上あるとか、儚い美形の吸血鬼とか、仲間たちで過去に悪者を倒したという設定はゲームの物語からインスパイア(パクリだ)されていました。

 所詮中学生が勢いで考えるレベルの内容で、今思い出すと相当恥ずかしい。


 外国人のゲームキャラが転生して現代日本の高校生という自分が書きやすい設定に寄せて、ゲームや漫画の設定をパクる、というわけでもないのですがキャラクターのイメージや物語を想定してオリジナルキャラに当てはめるという中二病炸裂の謎設定でした。


 自分でイラストを描いて、コピー本を作りました。創作仲間の五人の友達同士で割り勘で創作系の同人誌即売会に参加して本を並べました。

 まあ、一冊も売れませんでしたよね。自分は最高に面白い作品を書いているつもりでしたが現実の厳しさを知りました。

 それでも身内で読み合って感想を伝え合うのは楽しかったです。


 現在、一次創作小説を書いていますが、中学生の頃に書いていたものは二次創作でもなく、言うなれば擬似創作だなと区別しておきたいと思います。

 

 

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