フリートークが熱い

 かつては「フリートーク」のページが必ずといっていいほどあって、その作品を好きな人がとにかくハイテンションで一人語りをする、それを共感しながら読むのが面白かったのです。


 また、同志との対談コーナーなんかもあり、盛り上がっている雰囲気を羨ましく思いながら読んでいました。

 対談は複数ページに渡り手書きで交換日記よろしく書いていきます。そこが同人作家の自宅だったり喫茶店だったり、臨場感も面白いところでしたね。


 私も同人誌の中に必ずトークページを掲載しました。その作品をどれほど愛しているのか書き連ねるのは楽しかったです。

 アナログ原稿だったので、物差しで線を引いてそれをガイドラインに手書きするのですが、文章の脈絡などの大きな修正もそうできないので一発勝負。勢いに任せて書いていました。


 こうした文化がSNSへ移行したのだな、と感じます。SNSでリアルタイムに思いを吐き出して、仲間と盛り上がれる。

 これだけ思いの丈をぶつける先があれば同人誌にページを割いてフリートークをしなくても済むわけです。


 最近の同人誌はパロディ作品があって奥付、というシンプルなものが多い気がします。かつての構成を知っていると少し寂しい気もしますね。

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