03.呪いの反動

ギルド職員 : 「逃げられてしまったようね」


炎嵐使いカナ: 「当たり前だ! 急すぎないか展開が!」

爆弾魔サウマ : 「あ? 話がはえぇに越したことねーだろ。次の現場を抑えるぞ」


炎嵐使いカナ: 「まだ私は挨拶もろくにしていないと言うに……カナ・ダズル。煉獄の炎嵐を司る紅蓮の……えっと……人間の妖精使いだ!」


爆弾魔サウマ : 「サウマ=ユナModel.9 Mark.II。人呼んで爆弾魔だ。 おっと、マギスフィア持ってるからって銃は使えねぇぜ? あたしゃノーコンなんだ」


武闘僧 サツキ : 「サツキ・ファイアーハーケン! グレンダール様に仕える拳闘士だッ!」


神官剣士ジュリアス : 「俺は兄のジュリアス・ファイアーハーケン! グレンダール様に仕える神官戦士だッ!」


魔術師レックス 「俺はレックス =フランベルジェ。呪いの杖のせいでファイアボール以外の攻撃魔法が使えなくなったソーサラーだ…」


ギルド職員 : 「自己紹介を終えた今、あなた達はもうパーティよ。さて、犯人の事だけど…」


魔術師レックス 「アルボルは穢れが少なく守りの剣の影響下でも活動できるんだ。フードを被って顔を隠していたのも変身能力を持たない蛮族だからだろう…十中八九さっきの誘拐もアルボルの仕業で間違いないと思う」


炎嵐使いカナ: 「なるほど。爆弾魔とかの肩書きに突っ込みたいのは山々だが、事件が起きてる以上後回しだな……ゆくぞものども! 蛮族どもをとっちめるのだ!」

爆弾魔サウマ : 「おうとも、吹き飛ばしてやるぞ!」

武闘僧サツキ : 「突撃ィー!バンザーイ!」

神官剣士ジュリアス : 「ウオオー!!!!!」



こうして一行はアルボルがアジトにしていそうな近隣の森を目指して街を出ます。

探索判定を行い、今度はウサマが成功。出来たばかりの足跡や、木にぶつかって傷ついた跡など、何者かが通った痕跡を見つけます。

それを頼りに追いかけると行く手には洞窟と、その入り口に見張りと思しき2体のアルボルがいます。


魔術師レックス : 「みんな、あれがアルボルだ!」

神官剣士ジュリアス : 「よし倒すぞ!」

爆弾魔サウマ : 「正義のテロリズムを喰らわせてやろうじゃねぇか」

炎嵐使いカナ:「よし、ものどもであえ!」


GM:では戦闘に入ります。アルボルの先制値は14です。


爆弾魔サウマ : 「(コロコロ…)13。いちたりないな」

武闘僧サツキ : 「大丈夫、私のウォーリーダー技能でも先制判定は振れます!(コロコロ…)よし、19。先制とれました」


魔術師レックス : 「みんな、奴らは炎が弱点だ!火を放て!」

炎嵐使いカナ: 「うむ、遠慮はいるまい! 食らえ《クリティカルキャスト》して【ファイアストーム】だ!」


炎弱点をついた【ファイアストーム】で敵のアルボルは2体ともHPがほぼ半減します。


そして続くレックスの【ファイアボール】が……


魔術師レックス : 「コロコロ…クリティカル回った、コロコロ…また回った。2回転で34ダメージ」


神官剣士ジュリアス : 「すごい火力だな!!!!」

炎嵐使いカナ:「……はっはっは! やるではないか! ずいぶん偏屈な呪いもあるもんだと思ったが、そのぶんの運かなにかが向いてるのではないか?」


GM :では見張りのアルボル2体は見事に焼けました。その先には洞窟が待ち受けています。


神官剣士ジュリアス : : 「魔法2発分程度なら消費魔力も……大丈夫そうだな! よし行くぞ!!!」

爆弾魔サウマ : 「ああ、そうだな。ここは穏便に入る前の洞窟爆破で……」

魔術師レックス : 「いや、誘拐されてるメリアたちがいるんだって」

爆弾魔サウマ : 「チッ」

炎嵐使いカナ: 「今こいつ舌打ちしなかったか?」


爆弾魔サウマ : 「どうせアルボルどもも炎使いなんだろう? だったら連中のせいにしておけばいいものを……」(ぼそっ)

炎嵐使いカナ: 「爆破は手段であって目的じゃないぞ、間違えるでない」

爆弾魔サウマ : 「ああ、そうだな目的は蛮族の爆破だもんな。わかっているとも」

炎嵐使いカナ:「このポンコツ、話が通じん! 何もわかってないな!」

爆弾魔サウマ : 「……?」


武闘僧 サツキ : : 「何はともあれ突撃して制圧ですッ!」

神官剣士ジュリアス : 「うおおお行くぞ!!!!!」


炎嵐使いカナ: 「はあ…まあ、よいか。私もあまり他人のこと言えた立場じゃないのだし……しかし、さらわれた樹人メリアの人命をなんだと思っているんだ……はぁ……」


次回、いよいよボス戦。

ふぁいあーずはアルボルシニアの魔の手からさらわれたメリアを救出できるのか!?

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