第4話 読まれるものを書く? それとも書きたいものを書く?

 さて完結したはずのこの創作論。いきなりの更新です。今回はテンプレを考えました。


 テンプレ通りに書くって言われると簡単そうにみえますが、奥が深いですよね、テンプレ。書いてみなければ分からないテンプレ展開の難しさです。テンプレ作品を読んで簡単そう、自分でも書けそうと思うなら書いてみるべきです。


 なんでいきなり更新したのってお話ですが、テンプレにまつわるお話なんだろうな、という問題がツイッターで話題になっていたからです。流れてくるツイートを見ている限り『①読まれるものを書くのがいいのか?』『②書きたいものを書くのがいいのか?』という選択肢があるようです。


 私は『③両方書いたらいい』と思います。偏る理由も必要も特にないと思うからです。


 読まれるものってなんですか? と考えるとテンプレ作品、となるようです。だとすれば、読まれる作品=テンプレ作品を書き上げた経験は、書きたいものを書く時にきっと役に立つと思います。だから両方書いたらいいんじゃないのかな、と私は思う訳です。


 第1回カクヨム短歌・俳句コンテストがあると予告されてますよね? 俳句も短歌もテンプレだと私は思っていたりします。五七五、五七五七七ってルールのようでいて、テンプレ展開をしてくださいって言ってるようなものです。小説のテンプレもルールみたいなものだと思っています。


 テンプレ展開とは要点をおさえて物語の流れを作るものだ、と私は考えているからです。


 五七五という縛りで書くのが俳句、五七五七七という縛りで書くのが短歌だとしたら、テンプレ展開という縛りで書くのがテンプレという訳です。俳句や短歌みたいな短い作品でも色んな作者様の個性がでる作品ができるんです。テンプレみたいに物語にできるものが、同じようでいて色んな作者様によって違うものになるのは、ごくごく自然なことだと思いませんか?


 読まれるものを書くか? 書きたいものを書くか? 上記を踏まえて言えば『テンプレ展開で書きたいものを書く』というのが折衷案でいいのではないかなと私は思います。


 それでも非テンプレ作品しか書きたいと思えない、という切実な想いを断ち切れない作者様はどうしたらいいのでしょうか? 1つ思いつきましたが、私はこの方法はあまりお勧めしません。カクヨム様で総合1位をとるより下手をしたら難易度が高いだろうし、茨の道だと思うからです。


 その方法は非テンプレをテンプレにする勢いで書くことです。面白いのが正義なら非テンプレをテンプレに昇華するしかないです。でもこれができるなら誰も苦労はしませんし悩みません。だから私はテンプレ展開で書きたいものを書こう、と思いますし、そうすることをお勧めします。


 そのあとで非テンプレをテンプレにする努力を、書きたい物語でする方がいいのではないかなと思います。テンプレを知らず新しいテンプレを作るのは、さらに難易度があがると思います。新しいテンプレを作るって、例えて言うなら型破りと同じだと思いませんか?


 だからこそ、読まれるものも書きたいものも、どちらも書く必要があるんじゃないかなと思う訳です。


 ではでは今回はこの辺で。何か作品作りの参考になれば幸いです。



◆◆◆お礼・お願い◆◆◆


 ここまで読んで頂いてありがとうございます! 


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 気になった方は読んで頂けたら幸いです。

 よろしくお願いします。 

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