第2話 たかい。

ー 春野 咲/ Haruno saki(17)高校2年ー

私の中には「みぎ」という言葉がない。そんな世界で暮らしている私には、大切な友達がいる。


奏「咲ぃー-!!」

奏が私の後ろから抱きついてきた。

咲「毎回、、はぁ、好きだね。私のこと。」

奏「そりゃあ、もちろん高校に入ってきた時から目をつけてたからね。(⌒∇⌒)」

咲「その気持ち悪い言い方はなんなのさ」


ー 色音 奏 /Irone kanade(17)高校2年ー

奏は、私の中では賑やかランキング1位に抜擢するほど明るく元気がある女の子だ。

だけど、彼女には「高い」という言葉が存在しない。なので、身長の話になると私は奏より身長が「高い」のだが、それを説明してもそのセカイで生きている本人にとっては、その言葉が存在しないのだ。


咲「今日は放課後あいてるの??」

いつも私は、放課後は奏と一緒に帰るのだ。

奏「空いてるよー ちなみにいうとだね、今日は新作のアイスが「スバタ」で出たから買いに行こうと思うのだけれど、そのアイスがね~…」

キーンコーンカーンコーン(チャイムの音)

奏「あ、やべ、次体育、着替えなきゃ…じゃあ、またいつものとこでー---!!」

慌てた様子で奏は急いで更衣室へ駆け出した。


ふと、教室の窓から見える桜の木に目が惹かれた。

咲「桜きれいだな…」


私の言葉が欠けて、何年たつんだろうか…


ー奏のセカイー

今日の体育はバスケ。隣クラスとの対抗戦だ。

同クラス女子A「奏いつもの頼んだわ!」

奏「ん、!まかせんしゃい!!」

ピィイイイイイ(試合開始のホイッスル)

女子B「奏っ!」

奏「あいっ!!」

ダンダンダンッ…(ボールをつく音)

キュキュ…

奏『奏奥義 低くてもスリー打てるもん!しゅー--と!」

シュッ…

奏(この手ごたえ…いけるっ!!)

キュキュッ…ダンッ(飛ぶ音)

大きな影が奏の前に立ちふさがる

敵女子A「そのシュートじゃあ、さすがにダメよね~ うちらのチームの方が平均的に身長が「#FJjあh」だからッ!!」

バシンッ(ボールをはじかれる音)

奏「あっ!」(今のは・・・私の『欠け語』…?)




~第3話 ひくい。 へ続く~




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