Ⅵ
■六.
護衛に就くにあたり、今後の参考にしたいので姫さまに手合わせをお願いした。「どうぞ」
タキトゥスは腕を下げたなりで誘った。お話にもならなかった。三回やったが三回戦ともタキトゥスの片腕が姫さまの腕を掴まえて終わった。素手で勝てた。力では敵わない男の剣の力を流して近寄ってくるのだが、結局懐に飛び込んでくるところを抑えてしまえば姫さまには何も出来ないのだ。男とは骨格も筋力も違う前提の上に、姫さまの体格ときたら並みの女よりも細い。
何百人もの剣闘士の死を見てきたタキトゥスは命を粗末にする者が嫌いだった。それが別段剛の者でもない女ともなれば、何でこんなことをやっているのだと突き放したくなるほどだった。これでよくもウィトルウィウス卿の馬に跳びかかっていったものだ。
ウィトルウィウスが激怒していた理由もよく分かった。こちらの胸がふさがり、剣を揮う者として「やめろ」と云いたくなる。
「もう一度」と姫さまが悔しそうに云ってきた。その時は悪くなかった。意外と遣い手なのだなと想ったほどだ。これなら悪くない。あくまでも身を護る範囲でなら通用する。
「もう一度」
今度はこちらから求めた。先刻とは違い油断しなかったのであっという間に姫の腕を抑えて終わった。アフロディテは肩で息をしていた。
「走ってお逃げになるほうがよい」
判定としてそう下したが、姫さまは実際に自身の剣で何人か殺している。過去の下手人たちも余裕だろうと舐めてかかって返り討ちにされたのだろう。姫さまの眼底には人を殺してきた者のもつ昏い光があった。一応それが分かったことでタキトゥスは少し安心した。護衛がいようがいまいが、アフロディテ自身が自分で身を護れることが肝要なのだ。
試しにこちらからも軽く姫さま目掛けて剣を振ってみた。模擬剣でも当たると大怪我を負わせるのでもちろん当たらないように振った。姫さまは、剣闘士の猛剣に身をすくめて固まるという、ごく普通の反応をみせた。まともに当たれば、ウィトルウィウスではないが、姫さまの剣も姫さまも真っ二つだ。
命を賭してきた者の眼つきでアフロディテはタキトゥスの教えをよくきいた。有利になる動き方をいくつか教えてその日は終わった。
「姫さまはお血筋だけは抜群なのだ。タキトゥス」
宮廷で臣メナンドロスはタキトゥスに語った。
「皇帝とアフロディテさまが従兄と従妹のいとこ同士でご結婚されて男児が生まれれば文句なしの決め打ちだ。他の男の出る幕はなくなる。だからそうさせるまいとする者も多いのだ。第二皇子を推すものたちは第二皇子と姫を結婚させたがっているが、もしそれが叶わぬのならば姫が邪魔になる。皇帝陛下は姫を皇妃にと望まれているが姫が第二皇子や他のものと結婚することを選ぶならこちらも姫が邪魔になる」
この手の話はタキトゥスは苦手だった。完全な外野なだけに、単純にややこし過ぎるとしか想えなかった。もう全て捨てて、帝国とはまったく無縁の、よその男と結婚してしまえと姫さまに云いたくなった。それで解決だ。
しかし帝国皇系譜とびきりの血統を持つ女ともなるとそうはいかないようだ。メナンドロスはなおも云った。
「誰と結婚しても姫の血脈が次代その次の代、さらにその先まで皇位に大きく影響するのだ。第二皇妃と第三皇妃の背後には外国がついている。そちらからも暗殺者は姫さまを狙っておるからな。よくよく姫さまの身辺に気を配ってお護りいたせよ」
逃げているのか。
タキトゥスは想った。
アフロディテは逃げているのか。
落ち窪んだ眼の奥から炯々と疑り深い暗い光を放ってこちらを見ていた生ける屍のような皇帝。第二皇子は好感がもてたし悪くない感じだったが、ああいう男ほど腹の底では何を考えているか分からない。皇帝に拝謁する前にアフロディテの髪に花を挿した時の皇子の用心深さからも、第二皇子とて、安穏と呑気に暮らしているわけではなさそうだ。
煩わしい宮廷の人々の思惑や、厭わしい男から逃げるために姫さまが戦場に出ているのだとしたら、潔癖な若い娘らしい動機といえたし、残酷にも想えた。みんなそれを知りながら誰も助けてやらないのか。
いつか回廊で倒れていた枯れ葉まみれの男のことをタキトゥスは想い出した。はじめてアフロディテと逢った日のことだ。あれは何処かの国から放たれた刺客か、または見張りか何かで、尾けられていることに気がついたアフロディテが逆に殺したのだ。
「姫さま。お髪に枯れ葉がついています」
あるいは誘拐されそうになったのか。護身術くらいは身についているだろうが、男に襲われた時に剣を抜けなければ終わりだ。
細剣を振り回して何かを絶ち斬っている女。夢に出てきそうでタキトゥスは気分が悪かった。
がんじがらめの網の中で姫さまは藻掻いている。お血筋だけは抜群。
第一軍から第七軍のうち、五軍から七軍の主力部隊が帝都を囲む郊外に陣をはっていた。その中で武芸競技会が開かれることになった。大会といっても非公式なもので、広い野のあちこちで適当に武術を競うというだけのものだったが、気力体力を持て余している兵たちはこぞって参加し、各軍の名を背負いながら優勝を求めた。
とくに第六軍の奮闘はすごかった。彼らの将ユリウスには剣も持てぬ男との情けない風評がついて回っているので余計に見返してやりたかったとみえて、将は軟弱でも兵は違うというところを想うさま見せつけていた。
「優勝は第六軍フラミニウス」
「準優勝は第六軍ミュラ」
その声に振り返ると、六軍に配属されたフラミニウスと従者のミュラがそれぞれ剣技のある部門で壇上に上がっていた。さすがは敵陣から姫君の奪還を皇帝に任されていた男たちなだけはある。
姫さまはどうするのかと想ったら、弓で的を射る競技に出ていた。アフロディテは初戦で負けていた。男と同じ条件で勝負しているのだから弓をひく力に差が出る女には不利だった。
「こんなものだろう」
淡々と姫さまは弓をおいた。エトナが姫に手を洗う水を差しだした。
「徒競走にお出になればよろしかったのに」エトナが無念そうに云っていた。
「短い距離なら姫さまの俊足が生かせました」
そういえば姫さまは足が速いのだった。
「弓の優勝は誰だろう」タキトゥスは競技が続いている遠くを見た。
「第六軍の将軍ユリウス殿。毎回、優勝なさるのだ」
姫さまが云った。怪訝そうなタキトゥスに姫は厳しい顔を向けた。
「軟弱とは誰が云った」
想いがけないほどの剣幕だった。
「第六軍の将ユリウス殿は剣は不得手だが、弓は達人であられる。不世出の腕前だ。神技であられるぞ」
やけに力をこめて云う。はみ出し者同士、同病相憐れむで女には同年代のユリウスを庇う気があるのかもしれない。
姫さまは早めの昼食をとった。
「タキトゥスちょっと来い」
近衛隊が天幕の裏手にタキトゥスを手招いて耳打ちしてきた。
「こういう大会では姫さまはわざとユリウス殿がお得意の弓に参加して、衆目の中でユリウス殿に負けて差し上げているのだ」
「第七軍の姫将軍のほうが男らしいと云われて第六軍のユリウス殿はいつも面目をなくされているからな。どの競技に出ても早々に敗退するだけなのだからユリウス殿に限らないと姫さまは仰っているが、絶対にユリウス殿の男の面子を慮っておられる」
さほど得意でもない弓競技に出るのは何故なのだろうと訝っていたが、そういうことなのか。
天幕に戻ると食事を終えた姫さまは椅子に腰をかけて俯き、手をだらりと両脇に垂らして眼を閉じて仮眠をしていた。多方面に気を遣い過ぎてすり減っているようにタキトゥスにはみえた。よくこうやって火を吹き消すようにして隙間時間に眠っているのだが、夜にあまり眠れていないのだろうか。
「ところでタキトゥスはどの競技に出るのだ」
近衛隊が期待に満ちた眼をタキトゥスに向けて来た。他人事だったので何の考えもなかった。それならば剣技に出ればよかった。競技はもう終わってしまっていたが、フラミニウスと従者ミュラは最初にみた時から剣を合わせてみたいと想えるような体感がある男たちだった。強い相手と闘いたいのは剣闘士の性のようなものだ。せっかく機会があったのに惜しいことをした。
アフロディテはすぐに眼をさまして兜を片手に天幕から出てきた。
「競技の幾つかでは第七軍の将として我が優勝者に冠を授ける役なのだ」
もう少し眠らせてやりたかったが、アフロディテは先導の兵に細かいことを云われながらどこかに行ってしまった。
「周囲にいるのは顔見知りの屈強な帝国軍兵士ばかりだ。このような場で何者かが襲ってくるなどありない。タキトゥスも興味を惹かれる競技があれば出ることだ」
そう云ってアフロディテは護衛の任を解いてくれたが、タキトゥスはどこかで誰かが見張っているような気分が抜けなかった。すでに一度タキトゥスは刺客に襲われていたからだ。
姫さまを宮殿に護衛したあの日、懇親会と称して料理屋で飲食を愉しんだ後、薔薇ちゃん百合ちゃんを宮に送り届けた。その帰りの夜道だった。
「美味しかったですね」
「まさか勘定が姫さまにいくとは」
行軍中は使えない金も都では使える。皇帝にもらった金で懐は豊かだ。全員の分を払うつもりでいたところ、代金はその場にいなかった姫さまが支払うことになるらしい。無銭飲食でもしたような気分だ。ところが薔薇ちゃん百合ちゃんは、
「さあ食べましょう」
何の疑問もないようで、好きなものを好きなように注文し、次から次へと飲んでいた。
食べ盛りらしい底なしの食欲で何皿もの焼き肉を頬張っているエトナにも小声でそれでいいのか訊いた。エトナは請け合った。
「そうですよ。市場に居たのだって姫さまが外出を許可されていたのだし、あのお二人は姫さまの侍女なのだから、たまの外食くらい、あっさり姫さまがお支払いなさいますよ。質素に暮らされていますが、姫さまは莫大な所領をお持ちで大金持ちです」
エトナも何もおかしいとは想っていないようだった。慣習としてそういうことなのだろう。後でこちらからも姫さまに御馳走になったお礼を云っておこう。
その夜は傅役の邸宅に泊めてもらうことになっていた。敷地内に同居している傅役の孫のエトナも一緒だった。
「薔薇ちゃん百合ちゃんを送り届けた後でよかったですね」
石橋の上だった。逃げろと云う前にエトナ少年は月明かりをたよりに刺客を五人と数えて、剣を抜いていた。
「逃げろ」タキトゥスは促した。エトナは「役目です」と譲らなかった。
「四人がそちらで、残りの一人がこちら担当でしょうね」
まったく怖気づかないだけのことはあり少年は自信をもっていた。傅役からよほど剣術を鍛えられているのだろう。
仕方がないのでタキトゥスは「見ておけ」と云った。
剣闘士の闘い方では剣は斬るというより剣で殴るという方が正しい。何度も対戦者の頭部を跳ね飛ばしてきたタキトゥスの剣を浴びて賊は胴体が割れていた。手の中で剣の柄を回して後ろの賊を刺し、石橋の欄干を蹴って跳んで三人目の肩を斬り下げ、残りの一人は殴りつけて欄干に凭れかかったところを三人目の男とまとめて仕留めた。
「おお」
あっという間に斬り伏せていく剣闘士の動きに感嘆し、エトナは円形闘技場の観客のように手を叩き、剣闘士への賞賛を惜しむことなく腕を振り立てて絶賛してくれた。そのエトナの足許にも五人目の男が息絶えて転がっている。タキトゥスが殺るまでもなかった。後で知ったが同年齢の中ではエトナはかなり腕が立つ方で、傅役自慢の孫だった。
「背中を向けてそちらを見ているから背後から襲ったのです」
エトナは頬を紅潮させて興奮冷めやらぬ様子だったが、タキトゥスが「見せてみろ」と求めると、剣もきれいに拭ってから鞘に収めており、手も震えてはいなかった。
河に遺体を投げ込みながら、タキトゥスはエトナに訊いた。刺客を差し向けたのはアフロディテを疎んじている皇帝なのか皇妃なのか外国勢なのか、そのどれとも違うのか。
エトナはまるで見当もつきませんと肩をすくめた。
「俺がいない時でもなるべく姫さまをお一人にするな」
「もちろんです」
「今夜のように姫さまもよく襲われているのか」
エトナは首を傾けた。
「襲われても姫さまは、いちいち云わないから」
枯れ葉がついていた姫さまの髪。命を狙われるのは幼少期から慣れっこなのかも知れないが、仕える者たちに被害報告もないのはいただけない。
タキトゥスは剣闘士の中で同じような男を見たことがあった。若い剣闘士との一夜を買う金持ちや貴族の女たちにも似たような女がいた。彼らは一律、暗い顔をしていた。手足を投げ出して眼の前のことを見ているようで見ておらず、分厚い雲の中に閉じこもっているようだった。あの者たちは自分自身を放棄していた。内に籠ってゆるやかに自死しているようにみえた。慰めたり気を引きたててみても無駄だった。
「猫がいましたよ」
逗留を赦されていた家のご令嬢もそうだった。もう何も云わず傍にいるだけにした。大方、好きな男との交際を反対されたとか、意に添わぬ結婚が待っているとかその類のことだったのだろうが、誰にもひとことも返事を返さず、異国から連れてきた珍しい種類の四つ足を膝において撫ぜているばかりだった。
別に頼まれたわけではないが、猫がいないとなれば探して女の許に連れ戻してやったり、放心している女の近くで半日近くこちらも黙って同じ室にいたりした。
「ありがとう」最後にタキトゥスにそう云った。
タキトゥスが屋敷を辞してから少し経ってその若い女は首を吊ったときいた。諦念なのか絶望なのか退屈なのか知らないが、あの者たちは一切のことを棄てていた。姫さまの顔はそれに似ていた。
なんだかんだで近衛隊やエトナや傅役や臣メナンドロスと付き合いが出来ているタキトゥスとは違い、姫さまはいつも独りだった。薔薇ちゃん百合ちゃんは侍女として姫さまに誠心誠意お仕えしていたが、アフロディテは彼女らと他の女たちのように無駄口に花を咲かせていることもない。
その辺の女たちなら馬に乗せてやったり両腕で女を持ち上げて高い高いをしてやったらきゃあきゃあ歓ぶのだが、そういうことも一切ない。地味な見かけどおり若さもない。他人に胸襟をひらかぬ孤独な王族を地でいっていた。
「お仕えしやすい方だ」
エトナや他の者はそう云うが、それはアフロディテが自分のことにも全てのことにも要望がないからだ。他者への関心や期待がないからだ。
「そんな深刻なものではないと想うぞ」
近衛隊はタキトゥスの心配を否定した。
「意外と細かいことをお前は見ているんだな。巷の若い女と比べるから姫さまが奇妙に想えるだけだ」
「長年お傍で見ているが、喜怒哀楽の露出は低くとも、低いなりに安定という感じだぞ。気塞ぎの病などではなく、あれが常態であられる」
それならいいが。
馬と喋っているというところを盗み聞きしたら何か分かるかもしれない。しかしタキトゥスには盗み聞きの趣味はない。
勝者に冠を授ける役を終えた姫さまが戻って来るのが見えた。姫さまに罪はないが優勝した者に冠を授ける女は、タキトゥスにとってはやはり美女が受け持つのが適当に想えた。
なにしろ円形闘技場で何度もタキトゥスはその年のなんとかの収穫の女王だのなんとか祭りの女神だのから、数えきれないほどの冠を頭に載せられてきた。片膝をつき、眼前にある女の脚や爪を染めた足指に眼をとめていると女の腕が伸びてきて植物で編んだ冠が頭に載せられる。促されて剣闘士が立ち上がると微笑みを浮かべた女が彼の顔をごく近くから見詰め、紅い唇を寄せてきて男の頬に祝福の口づけをしてくるのだ。鼓膜が痛いほどの大歓声なのに、その瞬間だけは音がきえた。
「神に選ばれし勇敢な者に。闘う神に。お祝いを申し上げます。おめでとう」
帝都の流行なのか、ジャスミンや蜜柑の花の香りがすることが多かった。絶対に狙ってるだろと云いたくなる胸の深い切れ込みから覗いている乳房も含め、どれも選ばれる美女だけあって、くらくらするほど綺麗な女たちばかりだった。
「いただけるのか」
近衛隊はその後が知りたいようで膝を詰めて喰いついてきたが、女の名誉のためにもタキトゥスは沈黙を守った。
午後の部まで時間がある。今度こそ眠らせてやろうとタキトゥスはエトナを手伝って姫さまの天幕の中で椅子を並べて昼寝用の寝台をつくってから外に出た。
「疲れを取る飲み物の作り方だそうです」
薔薇ちゃん百合ちゃんから預かった作り方と材料を手にエトナは臨時の炊屋へ走って行った。
何か騒ぎが起こっていた。武芸大会を見学している近隣の農婦たちが悲鳴を上げている。嬉しい悲鳴に聴こえた。天幕の手前でアフロディテの歩みが止まっていた。
やがて女を呼ぶ声がした。
「ディテちゃん」
アフロディテは兜を脱いだ。
「ディテちゃんも来ていたとは知らなかった」
僅かな供を連れて軽やかに馬を進ませてきたのは美しい青年だった。女たちが太陽神と騒いでいる。タキトゥスですら同じその単語が瞬時に頭をよぎった。実際にも青年がディテちゃんと呼びかけるだけで、あたりが一段階明るくなったように想われた。
「若君」
兜を脇に抱えたアフロディテは片脚を引いて軽く膝を折った。それは宮廷の女が衣を摘まんで位の高い貴人に礼をする時の作法だった。
「相変わらず髪の毛ぐしゃぐしゃだね」若君は笑い出した。
「わが君」
「その呼び名は今となっては冗談にしか聴こえないよ」
若者の優しい笑顔に釣られるようにしてアフロディテは年相応の若い娘のようにうっすらと微笑んだ。タキトゥスは姫さまの顔を見た。ものすごく珍しいものを見た気がした。
「我のほうこそ、若君が来ていたとは知らなかった」
「知っていたら一緒に昼食をとったのにね」
「若君、若君のご妻子は」
「領地にいるよ」
馬の上から青年が「ディテ」と気さくに呼んで挨拶の手を伸ばした。
「本当にしばらくぶりだね」
アフロディテはその手に手を重ねて、もう一度、「わが君」と美しい青年のことをそう呼んだ。悪戯を隠すような笑みをひそめた声音だった。
そんな女の顔を知るのがタキトゥスは自分でも愕くほど嫌だった。
》続く
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