■二.



 姫さまの名はアフロディテといった。美の女神の名だ。美しい名が美しくもない痩せこけた顔色の悪い女についている。

 姫さまの護衛に就くにあたり、剣闘士は姫さまの傅役からさまざまな教えを受けた。

 アフロディテといったら胸も尻もあっていかにも抱き心地がよさそうな絶世の美女のあれだろうに。

「よこしまな想像をするな」

 傅役の老人から怒られた。それでも剣闘士は内心で文句を止められなかった。アフロディテときいてあの悩ましくも麗しい女体像を想い浮かべない男なんかいるのか。出てくるのがあれでは詐欺だろう。

「剣闘士のそちが選ばれたのは、奴隷にしては素行と素性がよく、読み書きが出来、女の扱いに長けており、なおかつ粗暴ではないからだ」

 傅役は並べ立てたが、剣闘士は胸に黒いものが渦巻いただけだった。奴隷の素性。そのようなものを鵜呑みにするほど傅役は愚かではあるまい。単に皇族の姫さまの近くにおく奴隷上がりの男として「元はこのような者でした」と周知させるのに聴こえの良い口上があればよいのだろう。読み書きが出来るのは少年の頃の彼を飼っていた金持ちが子弟のやる気を促すために奴隷の彼と競わせようとして教えてくれたからだった。

 騎馬民族の王家の末裔。それが闘技場で触れ回られた剣闘士タキトゥスの来歴だった。嘘でも劇的な効果があった。

 異国風の容貌はとくに帝国の女たちから人気が高く、彼が円形闘技場に出る日は夫や息子に連れられたご婦人方が客席を埋めて満員御礼だった。こちらは闘うことに必死であっても観客の女たちの関心は彼の顔や胸板や筋肉だのに注がれて、彼の一挙手一投足に悲鳴を上げたりため息をついていた。

 足を踏み鳴らし、口笛を吹き、その日も円形闘技場に集まった民衆は生き残った剣闘士を讃えて熱狂していた。勝敗を賭けた賭け金の戻り率としては元金に色をつけた程度の貢献しかしていなかったと想うが、階段状の観客席を埋め尽くした人々はタキトゥスの剣技に惜しみなく賛辞を寄せてその歓声は闘技場の真ん中に立っているタキトゥスの上に雪崩落ちてきた。

「見栄えがするぞ剣闘士」

 決まり文句が飛ぶのへ剣闘士は片腕を挙げて応える。植物で編んだ勝者の冠を頭にのせて営舎に帰ってくると、身なりの良い三人の男が彼を待っていた。

 三人の男は剣闘士を皇都の宮廷に連れて行った。そこで剣闘士は帝国の皇帝に逢った。

 第一皇妃が皇帝に立てた若者は骸骨のような姿ときいていたが、長身のわりに痩せているだけで、骨と皮だけという感じではなかった。表情や動作の端々から漂うものは流石は帝国の皇帝という威圧感を帯びていた。

 教えられたとおりに剣闘士は片方の膝をついた。

 皇帝はその独特の痩せた容貌とも相まって別世界から地上を差配しにやって来た異世界の使者のようだった。若年皇帝の眼光は強く、人を従え馴れた言葉は鋭かった。ただ病的な感じは強くした。

 皇帝は薄い唇をひらいた。剣闘士。なぜ呼ばれたか分かるか。

 分かるわけないだろう。

 無言で皇帝を見つめ返している剣闘士が気に入ったのか、皇帝は薄く嗤った。

 姫さまの傅役は姫さまの護衛につくにあたり基本的なことを剣闘士に教授した。帝国の皇軍の将軍は七人いて、第七軍の将がこれから護衛として仕えることになる姫さまなのだそうだ。将軍の中では一番若く後任なので序列も姫さまが一番後ろということだった。

「本当は一番目だ」

 話がそこに及ぶと毎回、傅役は悔しそうに声を震わせた。

「諸事情あって後番になられているが、先任かどうかを問わず本来ならば姫さまの序列が一番前だ」

 何度も云われた。その諸事情とはどうやら皇統に深く係わっているらしい。

 傅役はそう云ったが見ているとアフロディテは他の将軍と比べて序列が後ということもなく、むしろ優先されていた。若い貴女への配慮からか王族への礼儀からか、生粋の軍人である他の将軍たちも意味のない序列についてはどうでもよさそうで、慣例が序列がと堅いことを云う従兵がいても無視して野営ではいちばん良い場所をアフロディテの為に空けてやっていたし、軍議での席順も退出の順番も姫さまどうぞお先にと適当な上に、「姫、何かあればいつでも助力に馳せ参じますぞ」と気さくに姫さまに声をかけていた。

 皇軍第七軍の将。その大任を担っているのが皇帝の従妹アフロディテ姫さまだった。


「アフロディテ」

 騙された気分がまだ抜けず、つい口をついてぼやいた。そこにいた男たちが一斉に剣闘士を見た。

「なんだ剣闘士。お前こそ火の神ファイストスではないか」

「それは返上した」

「タキトゥス。姫さまのご両親であられる先帝の皇弟夫妻はすでに他界されている。我らが姫さまにとっての家族なのだ」

 第七軍の中枢はタキトゥスが愕いたほど若い者たちで構成されていた。タキトゥスと年が変わらないように見えた。彼らは剣闘士の体躯から一応タキトゥスを姫さまの護衛と認めてくれた。

「知ってるぞ。去年は十九戦勝ち抜いたとか」

 認めずにはいられないといった様子で彼らは剣闘士を迎え入れてくれた。武人の世界は実力だ。力があれば簡単に認めてくれる。

「細身のほうだが筋肉はみっしりってとこか。騎馬民族の出だそうだな。馬が巧みなので選ばれたのだろうな」

「売れっ子剣闘士。女にもてただろ」

 売れるように作り変えられたというべきだった。剣闘士にも上から下まで様々な種類があったが、タキトゥスは興行を盛り上げるために特に選ばれて剣闘士団の中で養成されてきた選抜剣士だった。奴隷には変わりなかったが贔屓からの引き立てもあれば、街中の邸宅に呼ばれることもあった。金持ちは彼の出る試合の観覧席を買い占めて商売の関係者を招待したし、御前試合や闘技会ともなればタキトゥス宛に送られてくる花で営舎がむせかえるほどだった。強い者がきっちり仕事を果たして観客を惹きつけながら難敵に勝つ。素人目にも分かりやすく玄人が好みそうな鮮やかさと強さの両方の要素をタキトゥスは持っていた。

 それもこれも剣闘士にはなんの意味もなかった。彼は奴隷だった。すり鉢の底のような闘技場の白砂の上で命を賭して闘うあいだは誰の贔屓も前評判も歓声も何の助けにもならなかった。頭上の太陽は嘲笑うかのように剣闘士たちの闘いを見下ろしており、観衆のうちの少なくない数は逆張りした懸札を握りしめて連勝を続けるタキトゥスが斃れるのを今か今かと期待して待っていた。

「これだろ」

 タキトゥスの評判をよく知る兵士が顔の前で剣を真横にしてみせた。タキトゥスには剣を構える時にそうする癖があるのだ。

「騎馬民族の王族の末裔だよな」

 後半はまったくの偽りだとタキトゥスは訂正した。いつの日かこだまのように身を押し包んできた闘技場のあの歓声が懐かしいものとして心に甦ってくることがあるのだろうか。

 急所を探れ。

 教練士が何度も怒鳴っていた。養成所での教えのほうが記憶に強く残っている。俊敏さを失うな。動脈を見つけろ。剣はてこのように扱え。

 第七軍の将兵たちは奴隷出身だからといって特に気にする風もなくタキトゥスをを取り囲んでいた。彼らは新入りが元剣闘士であることの方に強く興味を惹かれていた。

「今ごろ帝都では次席剣闘士まで上り詰めたお前が姫さまの護衛に抜擢されたと噂になっていることだろう」

「二十戦目で筆頭剣闘士に負けたのは残念だったな」

 負けたといっても準決勝まで試合を免除されていた体格が倍の剣闘士相手に、勝ち上がってきた疲労を抱えた身でいい線いっていた互角の闘いだったのだ。観客が親指を上に向けて助命を嘆願したので殺されることもなくタキトゥスは生き延びたが、闘技場を満たしたあの助命嘆願の大波はおおかた興行師が仕込んだ演技者から始まったもので、剣闘士で稼いでいる興行師が稼ぎ頭をむやみやたらと殺すわけもないのだ。タキトゥスの首に剣をあてた筆頭剣闘士もそこはよく分かっている様子で、このままじっとしていろとタキトゥスに目配せすら寄こした。

「タキトゥス、アフロディテさまと呼びにくければ、ディテさまと呼ぶがよい。ご両親がご生存であられた幼少期はそう呼ばれておられた」

 ディテさま。それはさらに可愛い子に似合うような呼び名だ。にこにこ笑って口の端から菓子の粉や蜂蜜を垂らしているような女の子の名だ。

 タキトゥスたちの場所からは前面を開いた幕屋が臨めた。その中でアフロディテが将のうちの誰かと出陣前の軽食をとっているのが見えていた。アフロディテは相変わらず暗い顔をして、給仕の兵ばかりでなく向かいにいる将からも何か云われながら仕方なさそうに勧められた皿の上の料理を細々と指でつまんでいる。表情に笑みがない。あの年頃の女なら座っているだけでも生まれるはずの食卓の華やぎが何もない。どんな旨い料理であっても無味乾燥にしか想えぬといった様子だ。

 タキトゥスは流石に文句をつけた。繰り返しになるがアフロディテといったらそこに居るだけで春の花が咲き乱れ、朝の海の波が静かな調べを奏でて鳥が歌い、微笑みかければ神々の男どもですらぶっ倒れてひれ伏すというほどの美の女神のことなのだ。

「かえって呼びにくい。元々からしてあの姫さまをあの名では呼びにくい」

 姫の側近たちが怖い眼でこちらを見たので剣闘士はもう黙った。

「今までの護衛はすべて殺されているのだ。姫さまの身辺だけでなくお前も気をつけてくれ」

 人のよさそうな近衛隊の一人がタキトゥスに囁いた。



 軍馬に乗ったアフロディテはなかなか凛々しかった。姿勢が良い。

「駈ける」

 一声そう云い放つと、アフロディテの馬はみるみるタキトゥスから離れていった。慌てて護衛のタキトゥスは追いかけた。

 こうして毎回のように慌ててあの女の尻を追いかけるのが護衛の役割なのだろう。剣闘士は皇帝から命じられた役目を脳裏で反芻した。懐に入れるかどうかは分からないが、ひとまずは付き随っておくしかない。

 放たれた矢のように姫さまが先頭を単騎で突っ走っていく。姫さまのか細い後ろ姿。男に混じっていると余計に子供みたいだった。

 どうなるのかと心配したが、次第に両翼が伸びてきて姫さまを包むように先頭が入れ替わっていった。一度は紡錘形になった陣が敵陣を前に右翼左翼が伸びてきて一枚の壁のようになるのは見事だった。

 敵兵は盾で防御を築き槍を針山のように突き出している。帝国軍がそれに迫った。緋色の軍套をひるがえし、揃いの軍束を一列に並べ、軍馬が瀑布のごとき地鳴りを上げた。

「散会!」

 姫さまが吼えた。その小さな身体のどこから出るのかと想うほどの鞭のような号令に右翼左翼が中央から離れていった。後方から弓隊が上がってくる。騎馬民族のタキトゥスには馴染みの構えだったが数を揃えると迫力があった。射角を取って馬を駈けさせたまま騎馬隊は弓を立てて敵陣に狙いを定めた。

 間髪入れずアフロディテが挙げた片腕を振り下ろした。それを合図に矢が空を飛んだ。飛ぶ矢で黒く変わった空の真下、弓隊が後続に道を空けて分かれていく。

 矢を浴びている敵の盾隊に向けて今度は槍隊が姫さまの挙手に応えて槍を構えたまま敵陣にぶち当たっていった。乱れ出した敵の前列めがけて一度離れていた第七軍主力の右翼左翼が驀進してきた。挟み込むようにして敵を突き崩していくが深くは入らない。陣形を乱すことに専念していた。そんなことは後から知った。

「タキトゥス、剣を抜け」

 タキトゥスは剣を抜いた。円形闘技場という限られた場所での殺し合いや有名な戦の再演の出し物とは規模が違う。四方八方が敵に見えた。

「姫さまをお護りせよ」

 気が付けば姫さまの周囲にニ十名ほどがぴたりと附いており、彼らは既に剣を抜いていた。馬の蹄と戦いの轟音に地面が跳ね上がってる気がした。

「あの軍旗、アフロディテだ」

「皇帝の従妹だ、討ち取れ」

 駈け寄って来る敵がそう叫んでいるのが耳を掠めた。第七軍の細長い軍旗には将が皇族であることを示す金線が入っていた。前方からこちらに向かってくる騎馬が見えたが、隣りにいる近衛兵がすぐに云った。

「あれに構うな、タキトゥス」

 タキトゥスは愕いた。姫さまと騎士は崩れかかっている敵陣の矢と槍を蹴散らしながら一陣の竜巻のように疾走しそのまま敵の戦列に突っ込んでいったからだ。

 姫さまから声がとんだ。ちらりと見ると、姫さまはさらに遠い前方にしか眼を向けていなかった。この先の山岳を見ている。

「先陣に課せられた露払いとしては十分だ」

 姫さまの馬の前脚が上がり、姫さまの馬は虹の軌跡を描くようにして敵兵の群れを跳び越えていた。猛烈な速度で入ってくる馬の蹄に蹴られまいとして敵の兵士は慌てふためいて道を空けて身を伏せていた。近衛隊とタキトゥスも姫に続いた。後ろから弓と槍が飛んできた。

 姫さまが命令していた。大きく口を開き姫さまは「引け」と怒鳴った。男の腹の底にその声は響いた。姫さまからの命令は旗のふりで放射状に伝達されていった。

 陽光に金線を耀かせて姫さまの軍旗がひるがえった。敵の巣を両側と中央から叩くかたちで姫さまの第七軍は突風のように駈け抜けていた。

 すでに後続隊が敵に襲い掛かっており、戦の雄たけびが後方から響いていた。砂塵でよく見えなかったが優勢のようだ。

「我は細剣しか扱えぬ。実戦では闘えぬ将だ」

 姫さまの馬がタキトゥスに並んでいた。

「軽く叩く先陣がいちばん適しているのだ」

 初陣のタキトゥスは後方を振り返った。そのわりには強襲の肉弾戦だったような気がする。

 馬首を巡らせてアフロディテは通り過ぎてきた戦場を睨むように見つめていた。緋色の軍套が半身を隠し太陽がその鎧を照らしていた。細くて小さいことに変わりはないが、弱々しいと想った第一印象はもうアフロディテに持たなかった。

 突如、大地を割るような勇ましい声があがった。先が行き止まりになっている山岳から隠れ潜んでいた敵軍勢が姿を現していた。

「だから此処に来たのだ」

 それで地図をじっと見ていたのか。タキトゥスが気づかぬ間に、敵陣を駈け抜けてきた左翼右翼も狭い崖間に合流していた。

「白銀、黒鉄。馬を降りよ」自らは馬上においたままアフロディテは命じた。

「白銀は遊撃に備えて散れ」

 右翼隊がしろがね、左翼隊がくろがね、というらしい。姫さまに首肯した隊長の野太い号令に応えて白銀隊が爆ぜる種のようにすぐに四方に分散した。

「友軍を挟まんとする敵軍を第七軍が此処で堰き止める。これより通すな。我の護衛は二十騎いれば十分」

 馬鞍の上でアフロディテがはじめて剣を引き抜いていた。硝子糸のような細剣だった。剣を抜く速さや構える動きには慣れがあり隙がない。馬上の姿勢も乱れていない。タキトゥスは姫をそのように眺めた。これなら離れても大丈夫だろうか。

 血は滾るが護衛が離れることに躊躇する男の心を読んだかのようにアフロディテが彼を見た。

 砂まじりの風が吹いていた。第七軍の軍旗の影が魚影のように大地に泳いだ。皇帝の従妹の髪が水の流れのようになびいた。

「戦はここからだ」

 戦場にいる女の灰色の眸がタキトゥスに命じた。アフロディテは手甲をはめ直しながら剣を持たぬ方の親指を敵の方に向けた。

「離脱をゆるす。暴れてくるがいい」

「できれば捕虜をとれ」姫さまの近衛隊の一人がタキトゥスに付いてきた。この男は最初から何かとタキトゥスに親切だった。新しく姫さまの護衛になった男の正体を疑うお目付け役かも知れない。タキトゥスは横目でその男をみた。皇帝から派遣された護衛であっても警戒しなければならぬほどアフロディテの身辺は物騒ということなのか。

「諸兄ら、構えよ」

 そう呼びかけながら先頭をきっていた先刻と違いアフロディテは騎馬のまま年嵩の兵がいる後方に下がっていってしまった。背後からアフロディテの声がしていた。

「今より来るは敵軍に与するウィトルウィウス卿の別働隊。農兵が主であるが領主への忠誠心は篤く組織力は高い。油断せずにかかられよ」

 近衛兵が教えてくれた。

「ウィトルウィウスといって、敵といっても半分味方なのだ。先帝の第三皇妃が皇女と娘婿を連れて彼の領地に駆け込まれている。ウィトルウィウス卿は有力な独立領主だ。さらにはウィトルウィウスはアフロディテさまを妻にと欲しがっている。一度戦場で剣を交えてから卿はアフロディテさまにご執心なのだ」

 執心。あれに。

 現物を見てもそれなら、そいつの審美眼が狂っているのか、俺の眼が狂っているのかどちらかだ。同じアフロディテであっても、太陽神と月神が地上にその姿を探して天界を巡るようになったという恋多き女神と姫さまとはまったく繋がらない。

 蛮声を上げて敵の群れが襲い掛かってきた。

 後で考えよう。

 タキトゥスは手の中で剣を回転させて持ち直した。本物の戦の中にいるのだということに今さら思い至った。ここでは剣闘士の命を操る者もいない代わりに、護る者も誰もいない。地を蹴った。盾と剣の衝撃音が脳天を通り抜けた。



》続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る