「お姉ちゃん。お姉ちゃんの中二病が再発したのに異世界召喚されないね」

「我が妹よ。お姉ちゃんの中二病と異世界召喚には、何も相関関係ないぞ」

「そうなの?」

「そうだぞ。真面目に高校生活をしていたのに、いきなり不穏なことに巻き込まれて……。お姉ちゃんの中二病が全力だった中学生時代に召喚されたかった!」

「でも、高校はお嬢様学校だったから異世界召喚されても対応できたのじゃないの?」

「そうだった……。クラスメートが優秀すぎて助けられてばかりだった」

「そうそう。それと、先生も適切に対応していたよね」

「先生の方は、『ヨーロッパのお友達の後始末よりは簡単だわ』と不穏なことを独り言で言っていたらしいよ?」

「お姉ちゃん。その話を知らない」

「ヨーロッパに短期留学?ホームステイ?で我が妹と行った時に保護責任者?として先生の紹介でヨーロッパのお友達の所で滞在してて思ったけど、特に過激なことをするような人に見えなかったわ」

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