第306話 えびえびしすたーず「本気」

「皐月先生。私が本気で異世界召喚に備えたらどこまで出来るかですか?」

「生徒会長個人でどこまでできるのかを後輩と話してて、気になって聞いてみたくなったのよ」

「そうですね。何をもって備えるというのかは定義が難しいですが、自衛するという範囲で定義にするなら……」

「生徒会長。真面目に考えずにかるーく試算する程度で良いのよ?」

「ご先祖様が砂金が採れると騙されて購入した国外の現在は有人島である絶海の孤島を無法者から守るために育ててきた、現地の統治体制と司法制度に関係各国の政治情勢と外交関係の隙間を利用して育ててきた私兵を動員できると仮定して、事前に半年ほどかけて必要な物資を集積するとなると……」

「あの生徒会長、私兵とか物騒な単語が聞こえたようだけど、聞き間違いよね?」

「異世界召喚された世界が火薬も無い世界なら、そこそこは自衛できると思いますよ」

「……生徒会長が言うそこそこって、絶対に一般的なそこそこの意味を超えていそうな」

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