第305話 えびえびしすたーず「新車」

「先輩。新車の調子はどうですか?」

「後輩も通勤で助手席に乗っているから聞かなくてもわかるでしょう?」

「そうですけど、運転するのと違うじゃないですか?」

「と言っても、私も自動運転の機能に頼っているから運転している実感があまりないのよね……」

「先輩。普通の車を買うよりキャンピングカーの方が良かったのじゃないですか?」

「後輩。それはどうして?」

「ほら、よく異世界に召喚されるからキャンピングカーの方が便利じゃないですか」

「異世界に召喚されて、地面がぬかるんでいたら大変よ?」

「先輩。ご都合主義の魔法の力とかでなんとかなりますよ」

「そうは言うけど、あの生徒会長が特にキャンピングカーとか用意しないから必要ないのかな?と」

「先輩、不思議ですね。生徒会長ならキャンピングカーとか運転手付きで、すぐ用意してそうなのに」

「……生徒会長が本気で用意したら、いったいどうなることやら」

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