第224話 えびえびしすたーず「示唆」

「ごきげんようえびえび姉」

「ごきげんよう副会長。スーパーで会うとは珍しいですね」

「わたくしだって、一人で買い物できますわ」

「てっきりデパートの外商から買い物しているのかと思っていました」

「まさか、チョコレートのお菓子一つ買うのに外商の担当者を自宅に呼ぶわけないでしょう」

「そこは、ネットの通販を利用とかしないのですか?」

「この街の治安が悪ければ、えびえび姉の言う通り通販を使いますが、幸い治安が良いので個人的な買い物なら自分で歩いて買いますわ」

「それなら副会長。手伝ってほしいことがあるのですが?」

「……とてつもなく嫌な予感がしますが、話は聞きましょう」

「お米を買って持って帰りたいのですが、良ければお米を運ぶのを手伝ってほしいのです」

「……えびえび姉。それこそ配送してもらったらどうですの?」

「お米を買ってから気が付きました!」

「……手伝いましょう。一人で運ぶより二人で運べば簡単でしょう」

「副会長、ありがとうございます!」

「まったく、わたくしに荷物運びをさせたのは貴女が初めてですわ」

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