第192話 えびえびしすたーず「迷探偵は必要なし(その3)」
「この島特有の海流と風の影響で発生する雨雲の影響で、島には年間を通して安定的な降水量があるのです。そして、地形により雨水は豊富な地下水となり、この山の中腹から川のように湧き水が自噴しています。この豊かな湧き水を利用して発電した電気は、現在でも島全体を賄っているのです」
「生徒会長。副会長として言いたいことは、この降り注いでいる雨はいつ止むのかですわ……」
「傘を持ってきてよかったでしょう。雨の方は、だいたい数時間程度でしょうか?」
「書記から質問なのですが、この重低音が響いている発生源は、発電機の音ですか?」
「発電機と水車の音、それと変圧器でしょうか?」
「会計からも質問ですが、この発電所は大正時代から動いているって本当ですか?」
「その通りです。実は、この島はご先祖様が砂金が採れると騙されて購入した島だったのですが、豊富な湧き水と豊かな漁場があると気が付き……」
「……後輩、どうしたの?」
「先輩……。何時になったらミステリアスな事件が起きるのですか!?」
「……後輩。えびえび姉妹でも見習ったらどう?」
「ここには、私の夢がある!!」
「お姉ちゃん、電気が使い放題だよ!!」
えびえび姉妹は、水力発電所を見学して喜んでいる!
そして、続く!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます