第191話 えびえびしすたーず「迷探偵は必要なし(その2)」

「先輩、初めてプライベートジェットに乗りましたよ!」

「……後輩。無駄に声が大きい」

「先輩、プライベートジェットだと出国と入国がこんなに簡単だと思いませんでしたよ!」

「……だから後輩。声が大きすぎだって」

「先輩、ティルトローター機で空港から島に移動するのって、車と小型船で移動するよりとても快適ですね!」

「後輩、だから耳元で大声出されても困るって」

「……でも先輩」

「いきなり深刻な表情と声になって、どうしたの?」

「生徒会長の案内で来たこの島って、人口数千人以上居るって言うじゃないですか!?」

「そうね。私も知らなかったけど、この島って知る人ぞ知る有名な島らしいわね」

「先輩……。絶海の孤島での密室な環境での重大な事件を、私が名推理で解決するって野望が成立しないじゃないですか!」

「後輩……。ギャグ小説に謎解きなどあるわけないでしょうが!」


……続く。

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