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第190話 えびえびしすたーず「迷探偵は必要なし(その1)」
「と、言うわけでえびえび姉妹と生徒会の三人と私と後輩で二泊三日で生徒会長の……。生徒会長、あれ名前なんて言うの?」
「先生。もともと水力発電所の建設に使われていた建物を建て替えて作った山小屋です」
「そうそう。その生徒会長の個人的な山小屋に泊まりに行くことになったのよ」
「先生。えびえび姉から質問ですけど、何をしに生徒会長の山小屋に行くのですか?」
「前、後輩と話していたのだけど、農業用水を利用した発電を活用した経済振興策の見学の話をしていたのよ。その話を生徒会長に話したら水力発電所を持っているから見学どうですかと言われて。社会見学の下見みたいなものよ」
「私の発電所って、パワーワード初めて聞いた!」
「えびえび姉。発電所と言っても、ご先祖様が大正時代に絶海の孤島の開発のための電源として建設した水力発電所です。生徒会長の私が言うのも変ですが、自慢できるほどの発電量ではありません」
「……後輩。何をぶつぶつ言っているのよ?」
「先輩……。人里離れた絶海の孤島の山小屋。これは孤立して何かの事件が起きる予感!」
「桁外れのお金持ちのお嬢様(えびえび姉妹除く)がそろっていて、事件なんて起きないって」
「生徒会長から皆様にお願いがあります。パスポートと傘だけは忘れずに持ってきてくださいね」
続く!
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