第137話 えびえびしすたーず「焼きたて」

「お姉ちゃん。パンを焼くけど、何かリクエストある?」

「家にオーブンあった?」

「うん。電気のだけど、オーブンあるよ」

「我が妹よ。リクエストを聞くということは、また料理の腕を上げたな!」

「うーん、何でも練習だからね。正直、自信はまだまだ無いよ」

「いやいや。我が妹の料理は素晴らしいよ」

「お姉ちゃん。それだけ褒められたら照れちゃうよ」

「私は、妹の焼きたてのパンを食べられて幸せだわ」

「もう、お姉ちゃん褒めすぎ」

「と、名残惜しいが、我が妹の素晴らしさを語り続けるのは一時中断して、パンのリクエストか」

「そうそう。食べたいパンのお話」

「ジャム入りのパンかな。イチゴたっぷりなイチゴジャムの入ったパン」

「はーい。お姉ちゃん用にイチゴたっぷりなジャム入りのパン作るよ」

「我が妹よ。妹のは、どのようなパンを焼くの?」

「お姉ちゃんがジャム入りのパンだから、グラタンが入ったパンにするよ」

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