えびえびしすたーず「電波が頭に降ってきた」

第138話 えびえびしすたーず「真冬だからあの人」

多くの人はお忘れだろうが、このえびしすたーずに登場した懐かしい二人の再登場である。

「フリースクールの授業にも、ようやく慣れてきたわ」

箒を抱えてとぼとぼ歩くこちらは、久しぶりに再登場の魔法少女である。

詳しくは、第一章1.5辺りを見てね。

「ようやく魔法少女四人に集られたお財布の残高も回復したぜ!!」

魔法少女の四人組に財布を空っぽにされた暑苦しい人である。

詳しくは第一章1.6辺りを見てね。

「この街を護るのは、俺が必要だからな」

この二人が運命の出会いをするのが……。

出会いをするのが……。

……。

出会いなどなかった!!

「お姉ちゃん。生徒会長が保護している魔法少女が、目の前を歩いているよ」

「おーい。魔法少女元気～?」

「お久しぶりです。えびえび姉様。妹様」

「お姉ちゃん。妹様だって」

「我が妹よ。姉様とは照れるわ」

「生徒会長からお二人のお話は、よくお聞きしていますよ」

「お姉ちゃん。立ち話も寒いから、どこか話せるところに移動しない?」

「それなら、近くに喫茶店あるのよ。時間良ければ魔法少女もどう?」

「わかりました。喜んで参加します」

こうして、魔法少女が出合い頭で暑苦しい人と出会うフラグは永遠に消えたのでした。