第133話 えびえびしすたーず「見事零点」
「お姉ちゃん。せっかくの抜き打ちテストで百点取れたのに、名前書き忘れて零点になって残念だったね」
「まさか名前だけ書き忘れていたとは……」
「お姉ちゃん。数多くの記録持っているからね」
「記録?」
「お姉ちゃんの記録は、お嬢様学校初の試験零点に授業中居眠り回数に宿題未提出数に早食い記録に反省文提出回数に異世界召喚数は……、これは二年三組共通かな?」
「我が妹よ。大した記録じゃないじゃない」
「お姉ちゃん。ふつうこんな記録持ってないよ」
「我が妹よ。お姉ちゃんは、もっと高みを目指しているのよ!」
「お姉ちゃん。高見って?」
「我が母校の誰もが到達し得ない記録保持者になるのよ!」
「……お姉ちゃん。せめて履歴書に書けない記録は、これ以上増やさないでね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます