「ヨーロッパから帰ってきて、初めての登校だから緊張するわ」

「お姉ちゃんが緊張するって珍しいね」

「先生が、生徒には隠していたSNSアカウントに動画を送り付けたからね」

「お姉ちゃん。反省するくらいなら最初から送らなければ良かったのに」

「仕方ない。あの時の私と今の私には連続性が無いからね」

「お姉ちゃん。さらっと怖いこと言わないでよ」

「我が妹も連続性無いから大丈夫!」

「お姉ちゃん。さらにさらっと怖いこと言わないでよ」

「……細かいことは忘れて教室に向かおう!」

「向かおう!」

二年三組の教室にて。

「先生、不条理です!」

「えー、えびえび姉だけが抜き打ちテストを受けている間に話を続けるぞ」

「先生、不条理すぎます!!」

「先生の私的なSNSアカウントに動画を送り付けて、この前のヨーロッパの学校訪問の報告が完了となるわけないでしょうが!!」

「先生のコスプレ動画を、学校の公式アカウントに送り付ければよかった!!」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい