第119話 えびえびしすたーず「ようこそ自宅に」

「お姉ちゃん。ようやく自宅に帰ってきたよ」

「我が妹よ。お土産を買う暇も無かった」

「お姉ちゃん。思い出話はたくさんあるから大丈夫だよ」

「……これから冬休みの宿題とヨーロッパに行ってきた期間のレポートを提出しないといけないのよね」

「お姉ちゃん。レポートって何を書けばいいの?」

「我が妹よ。お姉ちゃんは賢い方法を編み出した!」

「お姉ちゃん、かっこいい!」

「このスマートフォンで撮影した動画を、レポートとして先生に送り付けるのだ!」

「お姉ちゃん。どうやって先生に提出するの?」

「ホストファミリーでお世話になったお姉さんから聞いた、先生が生徒には隠しているオタク趣味専用のSNSのアカウントに、このレポート用の動画を送り付けるのだ!」

「……お姉ちゃん」


この会話の直後の先生の家で。

「……まったく、えびえび姉は!」

「パソコンの画面を見ながら叫んで、どうしたのですか先輩?」

「どうやって私の趣味用のSNSのアカウントを見つけた!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る