第118話 えびえびしすたーず「ようこそオンラインに」
「生徒会長。その話は本当なのですの?」
「副会長。えびえび姉妹が、どこかの宇宙人の宇宙船を落とし物として届けた件なら本当ですわ」
「書記も会計のお二人も、えびえび姉妹の話は本当だと思います?」
「副会長。書記から言わせてもらえば、生徒会長のお友達なら……」
「副会長。会計からも言わせてもらえるのなら、あの二年三組の生徒なら普通かなと」
「不思議ですわ。確かにえびえび姉妹の荒唐無稽なお話も、生徒会長のお友達で、あの二年三組の生徒のお話だと思えば、ごくありふれた日常生活の話に思えますわ」
「皆様が生徒会長のわたくしをどう思っているのか、よくわかりましたわ」
「続けて副会長から生徒会長にお聞きしたいのですけど?」
「副会長。どうしました?」
「えびえび姉妹の帰国にプライベートジェットを手配したのに、また断られたそうじゃないですか?」
「副会長、それは違いますわ。えびえび姉妹の帰国に備えて、客船一隻を借り上げて船旅での帰国を用意していたら授業に間に合わないと先生から注意されまして、あきらめただけですわ」
「相変わらず常識が無いですわね。生徒会長は」
「相変わらず常識に縛られていますわね。副会長は」
「先輩。わざわざオンラインで生徒会開催して、生徒会長と副会長って何の話をしているのですか?」
「仲が良くて良いじゃない」
「これがですか?」
「そうよ。あの二人が本当に喧嘩したら、私は月の裏側に逃げるわ」
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